水島臨海鉄道「鉄道の日」フェスタ(18)さようなら、DE10 1743

<変態鉄>は16日から変則的な勤務になっており。これから年末に向けて、朝一番に出社する機会が多くなる。それと同時に、休みもイレギュラーになり...。“出撃”できるチャンスはあと2回だけ。他に20日(金)は、大阪に“出撃”することが決定している。
その僅かなチャンス、もし、晴れ予報だったら小湊キハを撮りに...というか、安全第一カレーを食べに五井を訪れたいと思っている。

「観光急行」の運転は終了してしまったものの、来シーズンも「房総里山トロッコ」との“2枚看板”で走り続けてくれたら嬉しいのだが。

「房総里山トロッコ」の客車は、何と言っても2軸車、キハ40形のようなボギー車とは乗り心地も全然違うのである。
来年、土休日の臨時が全て「トロッコ」に戻ってしまったら、沿線で撮りながら

  ♪ ボギー ボギー あんたの時代は良かった~ぁ

と熱唱してしまいそう。この歌詞、<鉄>としては...

「あんたの時代は良かった」、これは自分くらいの歳の<鉄>が、誰しも感じているところだと思う。

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【2024年10月27日14時17分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

でも、往々にして、その時代のまっただ中に居たときにはその「良さ」に気づけないのも人の常で。あのとき、「ハズレ」と思わずに撮っておけば...というのは、いろいろあって。
いつの間にかJRから水島臨海鉄道に乗り入れてくる貨物列車の先頭に立つのもDD200形で統一されて。検査時などにDE10形による“代走”があったのも今秋で終了したようで、今後は“虎の子”の601号機が検査入場してもJR貨物のDD200形が牽引する予定になっているそうで。

もしかしたら、DE10形を倉敷貨物ターミナルで見るのもこれが最後のチャンスかも。
北海道から九州まで半世紀近くにわたって、全国で活躍したディーゼル機関車も、そろそろ“終点”が見えてきたみたい。

今回、倉敷貨物ターミナルの「鉄道の日」フェスタで展示された、DE10 1743号機は、これが最後の「晴れ舞台」、イベント終了後は解体線に入るとの情報が入っていた。
実際、「岡」の区名札の隣には仕業札に変えて「惜」の札が挿され。……  ……

2024年10月27日(日)曇り一時雨

倉敷貨物ターミナルに並ぶ2編成のキハ、どちらも国鉄色の車輌というのは令和のいま奇跡的な風景である。

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【2024年10月27日14時03分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

そんなシーンをできるだけ良い状態で撮ろうとキハの前に立って粘っていたのだが...
見学者の数も多く、なかなか思い通りの画を撮ることができるタイミングは訪れず。時折、雨が落ちてきたり、雲の隙間から太陽が覗いたり...めまぐるしく変わっていく状況を見極めながら、辛抱強くカメラを構え続けたのだった。

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【2024年10月27日14時07分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

右側、キハ30 100号車は新製時から非冷房のまま。そのため、夏場は運用を外れており、例年、このイベントの前後から運用が再開されるのが通例になっており。
キハ20時代とは違って編成のバラエティが増えた分、この車輌を狙って撮りに行っても撮れないことも多く。(水島色のキハ37 101+キハ37 102編成が一番多く使われている???)

それにしても4両で3形式4塗色というバラバラ感こそが国鉄型キハの魅力。何だかJR初期に各地で“地域色”ができてきた当時のような編成である。

そうする間に、DE10形の周りに<鉄>が集まっていると思えば...

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【2024年10月27日14時10分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

DML61ZBエンジンの“ご開帳”である。
誰かがリクエストしたのか...ボンネットの両サイドと上部の点検蓋を全て開けてくれていて。

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【2024年10月27日14時11分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

とはいえ、メカに疎い<変態鉄>、細部をいろいろ観察しても分からない点が多いので、とりあえず、全景を撮っておくのである。
鼻の長い側...1側から2側のエンドを回って...と1周しながらパチパチと。

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【2024年10月27日14時11分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

2側にあるのはSG(蒸気発生装置)だろうか。旅客列車を牽引する機会は無いはずだが、「水張込み時、最高水位」の表示はテプラによるもの??
JR貨物でもSGを使うことがあったのだろうか??

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【2024年10月27日14時17分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

というわけで、機関車の周りをグルッと1周するように...

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【2024年10月27日14時19分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

1側まで戻ってきて。
この大きなエンジンを撮ってDE10ともお別れ。この塗色のDE10形、思えば、「飛越ゴハチ」のとき速星でも撮ったし、水島臨海鉄道でも数え切れない位。

当たり前の存在だったからこそ、最後の最後まで意識することが無かった機関車だったのかもしれない。

イベントは15時まで、でも、一足早く。帰りの時刻が近づいてきていた。(つづく)

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