下北半島へ、憧れの「キハ22」に会いに(16)

それにしても寂しい。日付変わって、一昨日、20日の夜、会社から帰宅した<変態鉄>、ネットのニュースに...
働いていると、15日のうち数日しか視れないNHKの大相撲中継、日曜日が休みだと初日や千秋楽は視ることができて。そのときは、やはり、正面解説は北の富士勝昭さん。
自分の中では、そう決まっていた。まさに「粋」というのがピッタリな...。

折しも、今場所から新たな専属解説に琴風さんが入って。遠からず、この日が来るのは正直、予感はしていたのだが、大相撲中継を視る楽しみの1つだっただけに、やはり、ショックなのである。

そんな十一月場所も終盤にかかってきて。自分としては大関 琴櫻の初優勝に期待しているのが...。やはり、先輩大関の豊昇龍が強くて。綱取りへの道はまだまだ長くかかりそうな予感。
「横綱 二代目琴櫻」にも期待しているのだが。

さて、引き続き、ブログは10月20日の旧下北交通大畑駅での撮影記。

撮影に行って、なかなか思い通りの1枚が撮れないときは、やはり、焦りも出るし疲れも溜まる。
でも、たった1枚がそのモヤモヤも疲れも全てを吹き飛ばしてくれるときもあるわけで。

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【2024年10月20日14時34分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

この1枚、コレが撮りたかった。

キハ22形が午後の陽の光を浴びて走る姿。午後の運転に、下北交通色のキハ85-1号車との“重連”で出てきたことに喜んでいたが、調子が悪いようですぐに入庫。
それが、逆にこの撮影チャンスを作ってくれた...ともいえるわけで。……  ……

2024年10月20日(日)晴れ

そう、朝8時半に大畑駅に到着して、まずは“ロケハン”。撮影の足場探しに歩き回ってみたのだった。
その際、一緒になった“同業者さん”と「ココだと撮れそうですね」と会話したのが、最初に撮った、あの踏切跡の地点、それと、車庫の後ろ側、踏切のちょっと先だった。
東西に敷かれた線路、駅ホームや通路はすべて線路の北側にあるので、どこで撮っても晴れれば逆光。

そんな中、順光で斜め前からの“正統派列車写真”が撮れそうなポイントは、唯一、車庫とその踏切跡の間の僅かな...20~30メートルのストレートだけ。

でも...

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【2024年10月20日11時25分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

運転開始直前、その、まさに目を付けていたポイントにはキハ85-1号車が出てきて展示され。
だから、集まった<鉄>は唯一の撮影可能ポイントに集中したのだった。

午後の撮影。

13:30発の便はキハ85-1号車の不調で途中打ち切りのような形になり、急遽、車庫に引き上げたのだった。
「ちょっと遅れが出ていて...」、ホームにいたスタッフも、この後の運転が行われるかどうか...そんな状況下、<変態鉄>はホーム端からキハ22 150号車の“正面ドカン!!”を狙っていた。

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【2024年10月20日14時25分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

いや、まさに“サクラダ順光”としか言いようのない最高の光線状態。
本州用のキハ20形より、5 cmだけ床面が高いキハ22形、前面窓も少し高い位置にあるため、水島臨海で撮る写真とも、いすみ鉄道のキハ52形の“正面ドカン!!”とも少し“顔立ち”が違って見えるのである。
そのキハ22形の姿を記録できたのも大きな“収穫”だったが...

これを撮りつつ、思い出したのだった。そう、午前中に一度は期待した撮影地点。

キハ85-1号車が午前と同じ位置に無ければ、順光下で撮れる可能性が出てくるわけで。お昼にキハ85-1号車が動いたので...

息を切らせて、カメラを持って走って、グルッと回り込むように。
やはり、何人かの“先客”はいたものの、狙い通りのポジションをキープできて。

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【2024年10月20日14時32分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

ただ、悩ましかったのは建屋の影。
影を切ると線路面が画面の下端ギリギリになるのが...

まず、ホームを通過して、あの踏切跡の手前で折り返すために停車する直前に後追いで1枚。

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【2024年10月20日14時34分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

もちろん、折り返すところをもう1枚。同じようなカットだが、今度はヘッドライトが灯っている。

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【2024年10月20日14時34分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

「どうするか??」
迷うところではあったが、<変態鉄>が選んだのは同じポジションでの“居残り”。

すぐ横には下北交通転換時に建てられたという車庫。ちなみに側壁には「保守基地」の文字が書かれており。
その中には、下北交通色のキハ85形が2両並んで入庫しており。
ただ、このカット、もう完全なまでに逆光での撮影。思いっきりフレアが発生しており。

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【2024年10月20日14時46分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

ということで、同じようなカットだが、もう1枚撮って。

いや、何の変哲もない斜め前方からの列車写真だが、それを撮ることができたのが、本当に嬉しかったのだ。
午前中からずっと苦労してきたが...、意外な形で最後の最後にチャンスが回ってきたのだった。

午前の部と午後の部では“客層”が違っていたような...

午前中は自分を含めて、いかにも“<鉄>です!!!”という感じの人が多かったが、午後からは家族連れが多くなってきて。
<鉄>の中には月曜日のスケジュールを気にして、昼過ぎの路線バスで引き上げた人も少なからず居たようで。

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【2024年10月20日14時52分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

午前中は常に多くの<鉄>が居たホーム上も無人の時間帯が増えて。

駅名標と腕木式信号機、そして、西に傾いた陽の光を浴びながらホームに進入してくるキハ。
昭和のローカル線を...、自分が生まれるちょっと前くらいの時代を再現したようなシーンを撮ることもできたのだった。

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【2024年10月20日14時53分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

今度は駅名標をカットして、ホーム端から腕木式信号機を入れてキハの姿を。

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【2024年10月20日14時55分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

いったんホームを通過して、西の端まで行って折返してきたところで、この日の運転会はおしまいである。

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【2024年10月20日14時58分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

駅の西側から構内を見渡すように。
後片付けが始まっており、保存会の方がキハから線路側に降りて。

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【2024年10月20日14時58分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

さぁ、入庫作業である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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