下北半島へ、憧れの「キハ22」に会いに(11)

昨日は別の記事を書こうと準備していたところで、夕方になって「SSブログ終了」という情報が入ってきて。
というわけで、移転するのか何らかの新しい形を模索するのか、そのあたりは未定だが、引き続き、10月の撮影記を粛々と続けていきたい。

ただ、都合により、今日はちょっと短めの記事で。

10月20日は旧下北交通大畑駅で国鉄キハ22形(下北交通キハ85形)の公開運転に“参戦”していた。
国鉄時代のキハ22 150の姿に復元されているキハ85-2号車は塗装にも艶があり、美しい姿で懐かしいDMH17Cエンジンの音を奏でていた。雰囲気は良かったが、ただただ難点と言えるのは順光側の撮影ポイントが皆無だった点。

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10:00、10:30、11:00と3回、逆行覚悟での苦しい撮影が続いたわけで、午前中最後の11:30の運行は「乗ってみる」ことに決めたのだった。

駅に戻って旧出札窓口...だろうか、「1日会員」として料金(200円)を支払って。1日会員になることによって乗車できるのは、他の保存会と同じ仕組み。
“会員証”は国鉄時代の大畑駅からの硬券乗車券(レプリカ?)、入鋏してくれてダッチングマシンで日付を印字して...。
……  ……

2024年10月20日(日)晴れ

車庫への出入庫線と正津川寄りは駅構内を出た最初の踏切跡まで、ホームを中心として数百メートルを往復するようになっており。

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だから、その現存する線路のほぼ中央に大畑駅があって。
下北交通バスの発券窓口兼待合室として使われているのだが、そのホーム側が保存会の窓口。

「会員証」となる硬券乗車券とパンフレットを持って...

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3つ折りのパンフは大畑線の歴史や保存にいたる経緯、構内の様子やキハをはじめとした保存車のこと、あと、下北半島に残る鉄道の跡など、簡潔にまとめられており。
非常に参考になった次第。

……  ……

11時の運転が終盤を迎える頃、ちょうど陽射しが翳る瞬間があって。

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【2024年10月20日11時20分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

おかげでキハ85-1号車の形式写真を撮ることができたのだった。
水島臨海鉄道に残るキハ20形と同じ、「20系一般形気動車」の北海道バージョンが、このキハ22形。最大の特徴は車端部に寄せられたドア。と1段式で少し小さめの二重窓がズラリ並んだ側面。
下北交通譲渡時に国鉄盛岡工場でワンマン化改造が施行され、デッキの仕切り壁と、トイレが撤去されたので車内の感じは変わっているのだが、それでも外観はキハ22形そのもの。

下北交通バスの塗装と合わせた白地に赤の塗装もよく似合っている。

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【2024年10月20日11時24分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

本来、3両ともこの塗色だったのだが、2号車(キハ22 150)だけは保存運転開始後に国鉄一般気動車色に塗り戻されており。
そんな2号車が11時の運転を終えて大畑駅ホームへと帰ってきた。

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【2024年10月20日11時29分】 旧下北交通大畑線・大畑駅

というわけで冒頭。
急ぎ、駅に戻って窓口で200円払って「1日会員」として。硬券を握りしめてホームへ。

大畑駅ホームでのスナップ。下北交通大畑線...というよりは、昭和の頃の北東北か北海道の駅で日常的に見られたシーンという感じだろうか。
キハの運転台窓に腕木式信号機が映り込んでいるのも堪らない。

そして、いよいよ、キハ22形の車内に足を踏み入れて。

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【2024年10月20日11時33分】 旧下北交通大畑線・キハ85-2号車内

座席は、水島臨海鉄道に残るキハ20形と変わらず。車体中央に排気管が通っているのも同じ。

ただ、キハ22形の“北海道仕様”らしさが微かにこの写真にも... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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