阪堺電車 オレンジ色の「雲電車」を撮りに(7)
気づけば、もう11月が目の前に迫っている。2024年も既に8割以上が過ぎていて。11月となれば、もうアレコレ、仕事でバタバタしている間に年末になってしまう。
でも、そんな時期に台風情報が出ている...ということにも戸惑いながら。
今年の趣味活動を振り返って見ると、一番の心残りは北海道への出撃、あれほど計画して下調べもしたのに、結局、訪れることができなかった。
<変態鉄>の見たい場所も、11月には閉鎖され雪に閉ざされるシーズンを迎える。次に訪れることができる機会は5月以降になってしまうのだが...
「じゃぁ、来年、行けば良いじゃん!!」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれないが、クルマの免許を持たない<変態鉄>にとって、これは大きなリスク要因なのである。来年、訪れることができるかどうか、もしかしたら永遠に到達不可能になるのでは無いか...というのも、決して大げさでは無いのが昨今。
そう、年度替わりに合わせて3月、4月に路線バスのダイヤも改正されることが多いのだが、最近は地方では廃止が相次いでおり。加えて、タクシー会社の無い街も増えてきて。
鉄道が通じているところは何とかなるのだが、訪れる場所が廃線跡となれば...。もともと、昭和の最後の方に過疎化が進んで廃線になっているので、それから40年近くが経過したら、今度は路線バスもタクシーも消えていく...。いま、興味を持っている場所というのは、そういう段階に入ってきている地域に位置しているのである。
もはや、クルマに乗れないと、どこにも行けない時代が来てしまうのだろうか。でも、その先には「道路が整備されず放棄される区間」が出てくる時代が迫っているような気もするのである。
さぁ、来シーズン、<変態鉄>は道東のあの地にたどり着くことができるのか??
さて、そんなわけで。
10月は暑すぎず寒すぎず、趣味活動には最適な時期だったはずなのだが...

【2024年10月18日13時39分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
この日はドン曇り、時折、雨もパラついたが、それでも、お目当てのモ504号車に会うことができて。
阪堺線と上町線を東西に歩いて往復しながら交互に撮り続けたのだった。最初は、なかなかうまくタイミングが合わなかったが、撮影回数が増えていく中で僅かな晴れ間にも恵まれ。
松虫で順光カットも抑えることができたのである。
松虫で撮った後は、1区間だけ。阿倍野まで電車に乗って...
…… ……
2024年10月18日(金)曇り
ハルカスをバックに、オレンジ色の「雲電車」を撮ることができて。
そして、このときだけ青空が広がってくれたのも嬉しかった。

【2024年10月18日13時40分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停
逆光でも松虫電停に停車するモ504号車の後ろ姿を望遠で撮って。
歩いても良いのだが...

【2024年10月18日13時47分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停
だんだん疲れてきて。
隣の阿倍野電停までの1区間を電車で。モ605号車は質屋さんカラー。ちなみに、日中でも天王寺駅前ゆき電車は、姫松、北畠あたりからは車内を歩くのも困難になるくらいの混雑になる。
ということで、降りるのにも一苦労。
阿倍野の交差点を右折。左手に阪神高速の高架を見ながら、坂を下っていく。
阿倍野に近い方ほど、区画整理なども終わってイマドキの新しい街並みが広がっているが、途中から、パタッと風景が変わるのが、この周辺の特徴だろうか。
坂の途中あたりから、周囲は古い小さな家並みに変わって。そうこうしているうちに、正面に踏切が見えてくる。
「ロータリー跡」という交差点の表示板。そこが、阪堺線の今船電停である。そう、歩いてきた道沿いに阿倍野へと南海平野線が通っていた頃の名残である。

【2024年10月18日14時08分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
旧南海天王寺線との立体交差があったこともあって、隣の今池電停は高いところにある。
そこから急勾配を下ってきて、この今船から聖天坂まで一直線に住宅の軒先を掠めながら走る区間になる。
自分としては、今船電停の恵美須町ゆきホーム端から、その急勾配を下ってくる我孫子道ゆきを撮るのがお気に入り。
ちょうど、モ504号車に先行する1本前の電車が。

【2024年10月18日14時09分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
質屋さんカラーのモ711号車である。
ほぼ狙い通りの画が...
日中の恵美須町発着の阪堺線は、2両が運行される形になって、それらは聖天坂~天神ノ森付近ですれ違うことが多い。
ということは、いま、モ711号車を撮ったということは、もう少しでモ504号車が上ってくるということ。道路を渡って反対側ホームへ。今船電停のホームは踏切を挟んで千鳥状に配置されており。

【2024年10月18日14時17分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
開業時はライバル同士の関係だった上町線と阪堺線、その影響だろうか、線路沿いに細い道がないのが上町線との違い。
また、線路沿いの家並みもこちらの方が下町的な雰囲気だろうか。雨が降り出して、空も薄暗くなってきた。そんな中を明るいオレンジ色の電車が近づいてきて...

【2024年10月18日14時18分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
引きつけてのこの1枚。先ほどの松虫に続いて、斜め前方からの記録写真を撮ることができたのだった。

【2024年10月18日14時18分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
踏切を通過して今船電停に停車する姿を望遠で撮って... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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でも、そんな時期に台風情報が出ている...ということにも戸惑いながら。
今年の趣味活動を振り返って見ると、一番の心残りは北海道への出撃、あれほど計画して下調べもしたのに、結局、訪れることができなかった。
<変態鉄>の見たい場所も、11月には閉鎖され雪に閉ざされるシーズンを迎える。次に訪れることができる機会は5月以降になってしまうのだが...
「じゃぁ、来年、行けば良いじゃん!!」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれないが、クルマの免許を持たない<変態鉄>にとって、これは大きなリスク要因なのである。来年、訪れることができるかどうか、もしかしたら永遠に到達不可能になるのでは無いか...というのも、決して大げさでは無いのが昨今。
そう、年度替わりに合わせて3月、4月に路線バスのダイヤも改正されることが多いのだが、最近は地方では廃止が相次いでおり。加えて、タクシー会社の無い街も増えてきて。
鉄道が通じているところは何とかなるのだが、訪れる場所が廃線跡となれば...。もともと、昭和の最後の方に過疎化が進んで廃線になっているので、それから40年近くが経過したら、今度は路線バスもタクシーも消えていく...。いま、興味を持っている場所というのは、そういう段階に入ってきている地域に位置しているのである。
もはや、クルマに乗れないと、どこにも行けない時代が来てしまうのだろうか。でも、その先には「道路が整備されず放棄される区間」が出てくる時代が迫っているような気もするのである。
さぁ、来シーズン、<変態鉄>は道東のあの地にたどり着くことができるのか??
さて、そんなわけで。
10月は暑すぎず寒すぎず、趣味活動には最適な時期だったはずなのだが...
【2024年10月18日13時39分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫
この日はドン曇り、時折、雨もパラついたが、それでも、お目当てのモ504号車に会うことができて。
阪堺線と上町線を東西に歩いて往復しながら交互に撮り続けたのだった。最初は、なかなかうまくタイミングが合わなかったが、撮影回数が増えていく中で僅かな晴れ間にも恵まれ。
松虫で順光カットも抑えることができたのである。
松虫で撮った後は、1区間だけ。阿倍野まで電車に乗って...
…… ……
2024年10月18日(金)曇り
ハルカスをバックに、オレンジ色の「雲電車」を撮ることができて。
そして、このときだけ青空が広がってくれたのも嬉しかった。
【2024年10月18日13時40分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停
逆光でも松虫電停に停車するモ504号車の後ろ姿を望遠で撮って。
歩いても良いのだが...
【2024年10月18日13時47分】 阪堺電気軌道上町線・松虫電停
だんだん疲れてきて。
隣の阿倍野電停までの1区間を電車で。モ605号車は質屋さんカラー。ちなみに、日中でも天王寺駅前ゆき電車は、姫松、北畠あたりからは車内を歩くのも困難になるくらいの混雑になる。
ということで、降りるのにも一苦労。
阿倍野の交差点を右折。左手に阪神高速の高架を見ながら、坂を下っていく。
阿倍野に近い方ほど、区画整理なども終わってイマドキの新しい街並みが広がっているが、途中から、パタッと風景が変わるのが、この周辺の特徴だろうか。
坂の途中あたりから、周囲は古い小さな家並みに変わって。そうこうしているうちに、正面に踏切が見えてくる。
「ロータリー跡」という交差点の表示板。そこが、阪堺線の今船電停である。そう、歩いてきた道沿いに阿倍野へと南海平野線が通っていた頃の名残である。
【2024年10月18日14時08分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
旧南海天王寺線との立体交差があったこともあって、隣の今池電停は高いところにある。
そこから急勾配を下ってきて、この今船から聖天坂まで一直線に住宅の軒先を掠めながら走る区間になる。
自分としては、今船電停の恵美須町ゆきホーム端から、その急勾配を下ってくる我孫子道ゆきを撮るのがお気に入り。
ちょうど、モ504号車に先行する1本前の電車が。
【2024年10月18日14時09分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
質屋さんカラーのモ711号車である。
ほぼ狙い通りの画が...
日中の恵美須町発着の阪堺線は、2両が運行される形になって、それらは聖天坂~天神ノ森付近ですれ違うことが多い。
ということは、いま、モ711号車を撮ったということは、もう少しでモ504号車が上ってくるということ。道路を渡って反対側ホームへ。今船電停のホームは踏切を挟んで千鳥状に配置されており。
【2024年10月18日14時17分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
開業時はライバル同士の関係だった上町線と阪堺線、その影響だろうか、線路沿いに細い道がないのが上町線との違い。
また、線路沿いの家並みもこちらの方が下町的な雰囲気だろうか。雨が降り出して、空も薄暗くなってきた。そんな中を明るいオレンジ色の電車が近づいてきて...
【2024年10月18日14時18分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
引きつけてのこの1枚。先ほどの松虫に続いて、斜め前方からの記録写真を撮ることができたのだった。
【2024年10月18日14時18分】 阪堺電気軌道阪堺線・今船電停
踏切を通過して今船電停に停車する姿を望遠で撮って... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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