20240915 阪堺電車「モ161形車&雲形塗装車撮影会ツアー」(4)
阪堺電車ほど「標準塗装」が分かりにくい電車というのは珍しいかもしれない。
ワンマン化工事にかかわったメーカーの広告塗装として登場した「雲電車」はいつの間にか、標準塗装として扱われるようになり...
それまでの塗色は濃緑色塗り潰し(モ161号車より濃い色合い???)と、上半・クリーム、下半・緑色の“金太郎塗り”も...
その後、ライトグリーンに白帯の塗装が標準塗装のような位置づけになるものの、広告塗装が増えて、その色の車輌は見られなくなり。
一方、2010年頃から、モ161形車が「復刻塗装」となり。たぶん、冷房車の普及でモ161形車が車庫で休んでいることが多くなり、広告媒体としての有効性が下がってきたことにも関係していそうだが...

【2024年9月15日12時29分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
濃緑色に黄色の警戒帯を入れた塗装、そのうち前面の警戒帯をV字型にした通称「ビークルスター」、試験塗装だったともされ。
近年、モ166号車に復活して以来、「撮りたい車輌」として注目していたのだが、自分が撮りに行くとなかなか動かなくて撮るのに非常に苦労させられた1両でもあった。
しばらく前から休車として車庫に留置されており。
隣の、今回、話題になっている「雲電車・青」になったモ162号車、こちらの塗色も数年前、モ164号車が纏っていた時期があって、そのときに何度か撮ることができた。だから、(車番は違っても)久々の“再会”といった感じである。
そして、「ビークルスター」ではなくても、濃緑色に黄色い警戒帯のスタイル、こちらも撮ったことがあって。2011年の訪問時、モ164号車が濃緑色に黄色い警戒帯のスタイルで走っていた。
現在、休車中、この撮影会では茶色塗り潰しの「登場時カラー」で出ていた1両である。…… ……
2011年10月のある朝、住吉交差点でカメラを構えたのだった。まだ、上町線に住吉公園ゆきがあった頃。住吉のダイヤモンドクロスも、特段、誰も注目するようなスポットではなくて。

【2011年10月24日9時12分】 阪堺電気軌道阪堺線・住吉電停付近
朝の時間帯、モ161形車も当たり前のように走っていた。
住吉大社をバックに後追いの1枚。車輌の塗色は変われど、この景色は全然変わっていない。方向幕が赤・あびこ道なので朝ラッシュの運用を終えて入庫となるのだろうか。

【2011年10月24日8時38分】 阪堺電気軌道上町線・住吉電停
住吉電停下りホーム後ろの病院は建て替えられて新しくなっていただろうか、それでも、13年経ってもこの風景はあまり変わることなく。
その住吉電停のところですれ違うのが、モ164号車とモ166号車、今回の撮影会に出ている...休車中とはいえ...現役の2両である。
そして、いま、その濃緑色と黄色帯になっているモ166号車、2011年当時は「雲電車・緑」だった。この塗色もじっくり撮ってみたいのだが...
ワンマン専用車と車掌乗務も可能な切り替え車の区別のため、青と緑になったとも言われており、現役で残るモ161形車4両はいずれも、80年台当時は、緑だったみたいで。
(同型車では、モ161形車のうち170番台の車号を持つものとモ301形車の一部が「青」だったそうで)

【2011年10月24日9時13分】 阪堺電気軌道上町線・住吉電停
ちなみに、2011年当時、徐々に復刻カラーに塗り替えられていたモ161形車だが、廃車予定が近かったから...だろうか、そのあたりはよく知らないが、一部の車輌には広告塗装が残っており。
最近、南海本線で復活して話題のこのカラーを纏っていたのは、沿線の鉄道喫茶の広告電車。このほかにも何両か残っていたかもしれない。
でも、この当時、我孫子道まで“偵察”に行って車庫を覗いてみるみる...など考えつくわけもなく。

【2011年10月24日12時55分】 阪神電気鉄道武庫川線・武庫川-東鳴尾
この直後、大阪を離れている。
途中、寄り道してこの電車を撮ってみたのも懐かしい思い出。
南海、京阪と関西私鉄では“復刻カラー”が相次いでいるのだから、この流れに乗って阪神電車も...と期待してしまうが。
さて、そんなわけでオレンジと青色が甦った「雲電車」がメインの阪堺電車の撮影会。
2024年9月15日(日)雨のち晴れ
12時過ぎ、いよいよ撮影会開始である。

【2024年9月15日12時28分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
本線側(西)から順に、8番線にモ164号車、9番線にモ504号車、10番線にモ162号車、11番線にモ166号車の順に後ろ側に一列に並べられ。中央に2両の「雲電車」、その両脇を休車中のモ161形車が固めるという配置。
最初は引きの構図から。中央の「雲電車」2両の間に少しスペースがあって、この位置だと雲電車のツーショットは、ちょっと辛いのである。
約1時間の撮影タイムの中で何度か車輌を前後に動かすのと方向幕を変える...という点だけは予告されており。
ということで、こういうときは悩んでいても仕方ないのである。他の参加者の動きも見ながら、空いたスペースからできるだけいろいろな構図で撮っておく...という点に専念することにしている。
RAW画像なので、あとで現像のときに多少の調整なら可能なのである。

【2024年9月15日12時30分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
最初は4両全てが「天王寺駅前」ゆきとして。モ504号車はLED式だが、自分はこのLEDの字が欠けるのは気にしないタイプ。
本当は、もっと絞りを絞ってシャッター速度を遅くしても良かったのだが、絞りすぎると絞りすぎたで...
まずは西側の2両、モ164号車とオレンジ雲のモ504号車。

【2024年9月15日12時31分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
車輌基地内の撮影会。あまり空を入れる構図ではないので、ドン曇りはむしろありがたいくらいで。
規制線の黄色いテープの後ろを、他の参加者に気を付けながら少しずつ横に移動して。構図を変えてはドンドン撮っていくのである。
もちろん、中央の2両が狙いで。久々に復活したモ161形車の「雲電車・青」、ヘッドライトも点いているところを正面がちに。

【2024年9月15日12時32分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
自分の好きなカラーのモ161形車どうしのツーショット。
それにしても最高すぎる並びである。
こうして、アレコレ撮り進めたのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。

にほんブログ村
ワンマン化工事にかかわったメーカーの広告塗装として登場した「雲電車」はいつの間にか、標準塗装として扱われるようになり...
それまでの塗色は濃緑色塗り潰し(モ161号車より濃い色合い???)と、上半・クリーム、下半・緑色の“金太郎塗り”も...
その後、ライトグリーンに白帯の塗装が標準塗装のような位置づけになるものの、広告塗装が増えて、その色の車輌は見られなくなり。
一方、2010年頃から、モ161形車が「復刻塗装」となり。たぶん、冷房車の普及でモ161形車が車庫で休んでいることが多くなり、広告媒体としての有効性が下がってきたことにも関係していそうだが...
【2024年9月15日12時29分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
濃緑色に黄色の警戒帯を入れた塗装、そのうち前面の警戒帯をV字型にした通称「ビークルスター」、試験塗装だったともされ。
近年、モ166号車に復活して以来、「撮りたい車輌」として注目していたのだが、自分が撮りに行くとなかなか動かなくて撮るのに非常に苦労させられた1両でもあった。
しばらく前から休車として車庫に留置されており。
隣の、今回、話題になっている「雲電車・青」になったモ162号車、こちらの塗色も数年前、モ164号車が纏っていた時期があって、そのときに何度か撮ることができた。だから、(車番は違っても)久々の“再会”といった感じである。
そして、「ビークルスター」ではなくても、濃緑色に黄色い警戒帯のスタイル、こちらも撮ったことがあって。2011年の訪問時、モ164号車が濃緑色に黄色い警戒帯のスタイルで走っていた。
現在、休車中、この撮影会では茶色塗り潰しの「登場時カラー」で出ていた1両である。…… ……
2011年10月のある朝、住吉交差点でカメラを構えたのだった。まだ、上町線に住吉公園ゆきがあった頃。住吉のダイヤモンドクロスも、特段、誰も注目するようなスポットではなくて。
【2011年10月24日9時12分】 阪堺電気軌道阪堺線・住吉電停付近
朝の時間帯、モ161形車も当たり前のように走っていた。
住吉大社をバックに後追いの1枚。車輌の塗色は変われど、この景色は全然変わっていない。方向幕が赤・あびこ道なので朝ラッシュの運用を終えて入庫となるのだろうか。
【2011年10月24日8時38分】 阪堺電気軌道上町線・住吉電停
住吉電停下りホーム後ろの病院は建て替えられて新しくなっていただろうか、それでも、13年経ってもこの風景はあまり変わることなく。
その住吉電停のところですれ違うのが、モ164号車とモ166号車、今回の撮影会に出ている...休車中とはいえ...現役の2両である。
そして、いま、その濃緑色と黄色帯になっているモ166号車、2011年当時は「雲電車・緑」だった。この塗色もじっくり撮ってみたいのだが...
ワンマン専用車と車掌乗務も可能な切り替え車の区別のため、青と緑になったとも言われており、現役で残るモ161形車4両はいずれも、80年台当時は、緑だったみたいで。
(同型車では、モ161形車のうち170番台の車号を持つものとモ301形車の一部が「青」だったそうで)
【2011年10月24日9時13分】 阪堺電気軌道上町線・住吉電停
ちなみに、2011年当時、徐々に復刻カラーに塗り替えられていたモ161形車だが、廃車予定が近かったから...だろうか、そのあたりはよく知らないが、一部の車輌には広告塗装が残っており。
最近、南海本線で復活して話題のこのカラーを纏っていたのは、沿線の鉄道喫茶の広告電車。このほかにも何両か残っていたかもしれない。
でも、この当時、我孫子道まで“偵察”に行って車庫を覗いてみるみる...など考えつくわけもなく。
【2011年10月24日12時55分】 阪神電気鉄道武庫川線・武庫川-東鳴尾
この直後、大阪を離れている。
途中、寄り道してこの電車を撮ってみたのも懐かしい思い出。
南海、京阪と関西私鉄では“復刻カラー”が相次いでいるのだから、この流れに乗って阪神電車も...と期待してしまうが。
さて、そんなわけでオレンジと青色が甦った「雲電車」がメインの阪堺電車の撮影会。
2024年9月15日(日)雨のち晴れ
12時過ぎ、いよいよ撮影会開始である。
【2024年9月15日12時28分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
本線側(西)から順に、8番線にモ164号車、9番線にモ504号車、10番線にモ162号車、11番線にモ166号車の順に後ろ側に一列に並べられ。中央に2両の「雲電車」、その両脇を休車中のモ161形車が固めるという配置。
最初は引きの構図から。中央の「雲電車」2両の間に少しスペースがあって、この位置だと雲電車のツーショットは、ちょっと辛いのである。
約1時間の撮影タイムの中で何度か車輌を前後に動かすのと方向幕を変える...という点だけは予告されており。
ということで、こういうときは悩んでいても仕方ないのである。他の参加者の動きも見ながら、空いたスペースからできるだけいろいろな構図で撮っておく...という点に専念することにしている。
RAW画像なので、あとで現像のときに多少の調整なら可能なのである。
【2024年9月15日12時30分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
最初は4両全てが「天王寺駅前」ゆきとして。モ504号車はLED式だが、自分はこのLEDの字が欠けるのは気にしないタイプ。
本当は、もっと絞りを絞ってシャッター速度を遅くしても良かったのだが、絞りすぎると絞りすぎたで...
まずは西側の2両、モ164号車とオレンジ雲のモ504号車。
【2024年9月15日12時31分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
車輌基地内の撮影会。あまり空を入れる構図ではないので、ドン曇りはむしろありがたいくらいで。
規制線の黄色いテープの後ろを、他の参加者に気を付けながら少しずつ横に移動して。構図を変えてはドンドン撮っていくのである。
もちろん、中央の2両が狙いで。久々に復活したモ161形車の「雲電車・青」、ヘッドライトも点いているところを正面がちに。
【2024年9月15日12時32分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
自分の好きなカラーのモ161形車どうしのツーショット。
それにしても最高すぎる並びである。
こうして、アレコレ撮り進めたのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。

にほんブログ村
この記事へのコメント