2024年GWは、新見へ、堺へ(35)箕面萱野駅 <前編>

街と街の位置関係を考えるのにあたって、無意識のうちに鉄道地図を思い描いている...というのは、ある意味、<鉄>の“性”かもしれない。
大阪の北側に「箕面」という街がある...というのは知っていたが、大阪中心部からは阪急電車で...と、結構、遠くにあるイメージだった。

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【2024年5月4日15時30分】 北大阪急行電鉄南北線・箕面萱野駅

大阪を訪れるときは、天王寺か新大阪周辺のビジホを予約している事が多い<変態鉄>、そうすると、自然と地下鉄御堂筋線を利用する機会は多くなる。
その御堂筋線は新大阪の北、江坂駅から北大阪急行電鉄に乗り入れており、長らく「センチュ〜」、千里中央まで続いていた。「千里中央ゆき」というのは、御堂筋線では当たり前の存在だったのである。
それが、今春、そこから北へ2駅延伸され「箕面萱野」駅まで開業し。千里中央からトンネルを1つ潜ったら箕面というのが、なかなか信じられなかった<変態鉄>だったのである。

というわけで、新しくできた駅へと向かってみることにした。……  ……

2024年5月4日(土)晴れ

保存車探しはもっと苦戦するかと思っていたら、あっさりと発見できて。

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【2024年5月4日13時59分】 大阪メトロ四つ橋線・西梅田駅

北加賀屋駅を13時半の西梅田ゆきに乗って、そのまま西梅田へ。

ハッキリ言って「梅田」というのは、<変態鉄>がキライな街の1つである。決して「大阪が嫌い」ではない、「梅田が...」である。
普段、<変態鉄>は新宿で働いている会社員だから、いくら再開発事業が進められているとはいえ、あの一大ターミナルの周辺では道に迷うことなく、たいてい、どこにでも辿り着ける。でも、梅田は何度行っても必ず道に迷うのである。

この日も、「阪急三番街」の中にある、<変態鉄>がよく行くお店(と言ってもチェーン店)で昼食を食べようと思ったのだが、西梅田駅で降りて、その阪急三番街まで、地下通路を何度も行ったり来たり。ホント、梅田というのは、訪れる度にイライラするのである。

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【2024年5月4日15時21分】 北大阪急行電鉄南北線・箕面萱野駅

そんな梅田駅を14:45発の箕面萱野ゆきは、大阪メトロの31系編成。
いつも通り、車内は混雑していたが、その混雑は新大阪を過ぎて少しずつ落ち着いた感じだっただろうか。自分が乗車した31103号車は10両編成の8号車、前から3両目である。

その車内、千里中央駅で大半の乗客が下車。モノレールにも接続しており商業施設もあって、中間駅にはなったが交通の要衝であることは変わらず、ここで車内は14〜15名の乗客だっただろうか。少数ながら千里中央から乗ってきた人も。

発車すると引き続き、トンネル区間。まぁ、もともとが地下鉄なので...とはいえ、ここは山岳トンネルということになるのだろうか。
延伸区間の唯一の途中駅が船場阪大前駅、ここで半数くらいの乗客が下車したのもちょっと意外だった。僅かな乗客で終着駅・箕面萱野駅に到着。
こちらは、打って変わって高架駅である。

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【2024年5月4日15時22分】 北大阪急行電鉄南北線・箕面萱野駅

休日の午後。駅ホーム端には<鉄>が集まっており。
珍しい列車が...というよりは、自分と同様に「新駅を訪問してみた」という感じだろうか。

でも、メインの出口は進行方向前側、10号車側、車止めの先にある改札口である。
車内の乗客はあまり多くなかった気がしたが、ホーム上には家族連れを中心に多くの乗客が行き交っており。

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【2024年5月4日15時24分】 大阪府箕面市西宿・箕面萱野駅付近

乗ってきた31系電車をスナップしたら、自分もいったん改札を出て。「エンジョイエコカード」はメトロ線内だけ有効なので、江坂からの分を精算しないといけない。精算機の列に並んで。

「開業直後の新線のターミナル駅」といえば、広い駅前広場の先にはどこまでも造成中の空き地が続いている荒涼とした風景を想像していた。
そう、関東ではTX線などもそうだった。
でも、その想像は見事なまでのハズレだった。既に周囲には住宅街が広がっており、桃山台とか千里中央とか...既存の北急沿線の風景とほぼ変わらず。
千里ニュータウンと同様に、箕面萱野周辺も先にベッドタウンとして街が形成されており、そこに鉄道が開業した...と、そこで初めて理解した<変態鉄>だったのである。失礼ながら、「箕面」というのは、もっと長閑な田園風景が広がる街...というイメージだった。

まぁ、つまり、ニュータウンの駅ということで。
駅前には天王寺と同じ大型商業施設が...。「Q'sモール」と言えば、<変態鉄>にとっては天王寺駅前に発着する阪堺電車を俯瞰気味に撮れる場所...ということで。箕面の新駅でも同じロゴマークを見て何だか違和感。

そして、そもそも、この「Q'sモール」というのは東急不動産の展開する商業施設だったそうで...
東急電車の赤パンツマークを緑色にした「緑パンツ」のロゴがそこかしこに...。何だか渋谷駅を歩いているのと変わらない不思議な感じである。

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【2024年5月4日15時25分】 大阪府箕面市西宿・箕面萱野駅付近

箕面や千里ニュータウンあたりに住んでいる人にとっては、この北大阪急行線の延伸で、休日の午後に遊びに行くのにちょうど良い場所...になったのだろうか、家族連れを中心に大変な賑わい。

「Q'sモール」から続くペデストリアンデッキから駅の方を。まぁ、逆光のカットだが。
左下に阪急バスの車体がちょっと写っている。画面左端にコンクリートの橋桁が見えているが、そこで線路下を潜ると新御堂筋との交差点にでる。

北大阪急行南北線は全線に渡って...というよりも、御堂筋線の区間から、ずっと新御堂筋と一体になって伸びている。

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【2024年5月4日15時25分】 大阪府箕面市西宿・箕面萱野駅付近

ちょっと引いてみると、手前側は芝生の広場になっており。フットサルか何かだろうか、広場では座って寛ぐ人たちの傍らで子ども向けのイベントも行われており。

まさにベッドタウンの休日の午後...といった風景が広がっていたのである。
地上に下りて、バスターミナルの方へ。

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【2024年5月4日15時27分】 大阪府箕面市西宿・箕面萱野駅付近

「Ω」型になったバスターミナル、バス停部分には大きな屋根がかけられており。
聞くところでは、千里中央駅前に発着していた、この付近の路線バスが北急延伸に伴い再編されて箕面萱野駅前発着になったのだとか。

駅近くの方だけではなく、箕面周辺の住民がバスでここまで来て、北急 → 御堂筋線に乗り換える...という形で箕面周辺の交通体系が一変したということだろうか。

梅田で昼食を終えてからココに来た<変態鉄>、別に箕面萱野でやることもないので...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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