阪堺電車モ161形車を追って(3)神ノ木
早いもので5月も終わり。まもなく梅雨入りという時期になってきた。
地元の京王井の頭線にも、ココ数年、見ていなかった「あじさい」のヘッドマーク付きの編成が登場しており。
ただ、まさか、こんな展開になるとは思っておらず。今月初めの大型連休に撮りに行ったのが、遠い昔のことのように感じられ。
あじさいの時期もすぐに過ぎて、たぶん、気づけば猛暑になっているかと。
恵美須町に向かったモ162号車、9時を回って少し陽射しは出てきたものの、まだまだ空は雲が多くて。だから、午後になって光線状態が良くなる、この通天閣バックを狙ってみたのだが...

【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西-東粉浜
やはり、曇り空は良いことづくめとはならなくて。
通天閣までは直線距離にして4 kmほどだろうか。霞んでしまって、写真を見れば、そのシルエットが辛うじて確認できる程度。
なかなか、思ったようには撮れないもの。でも、だからこそ、何度も撮りに行きたくなるもので。
…… ……
2023年4月8日(土)曇りのち晴れ
この東粉浜の「通天閣バック」では阪堺電車を撮りに通い始めた初期の頃、同じモ162号車を撮った。
当時のモ162号車は濃緑色の単色塗装で。光線状態によって見え方が変わってくる車体色に苦労しながら...
「筑豊色」で“定点比較”的に撮れたら良かったが...

【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西-東粉浜
でも、そんなことを感じる余裕もなく、ズームリングを回して、迫ってくるモ162号車を、どんどん連写する以外に考えられなかったのである。
この電車通り、大阪市街地とは思えないくらい、何だかのんびりしていて。
しかも、それほど高いビルも、真新しいマンションも少なく、地元に溶け込んだ長く営業していると思われる商店などが多くて。
そんな中を走る姿こそ、自分が思い描く「路面電車」の風景。ただの記録写真だが、でも、そこには自分が思う「最高の風景」があるように思って。

【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・東粉浜電停
そのまま振り返れば、東粉浜電停に停車するモ162号車の姿。
方向幕は「黒・あびこ道」ということは、折返しがあるはずで。このとき、<変態鉄>の中には確信にも近いものが...
今度は上町線の天王寺駅前ゆきとして折り返す...と。
日中時間帯は、天王寺駅前〜我孫子道、恵美須町〜我孫子道、そして、天王寺駅前〜浜寺駅前の3グループに分かれて往復し続けるイメージだが、そのメンバーチェンジが9時から10時すぎにかけて行われるみたいで。
東粉浜電停の少し先から住宅街の入り組んだ路地に入っていけば、ほどなく神ノ木電停の近くにたどり着く。ホーム端の“特等席”を確保して。

【2023年4月8日9時29分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
朝、我孫子道から塚西へ向かう際に乗ったモ705号車「モリタ」が。

【2023年4月8日9時38分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
南海高野線のオーバークロスのところにある神ノ木電停。晴れた朝に上り(天王寺駅前ゆき)を撮るには最高の場所だと思うのだが、時折...稀に、上下の電車がここですれ違うのである。
1101号車が来るところで、質屋さん電車が被さるように発車。複線区間で撮る機会が少ない<変態鉄>。この「被られる」ことに慣れていないので...
モ162号車が来るときに、こうなってしまうと...不安なのである。
ここで撮っていると、常に踏切機の音が聞こえていて。油断してカメラを下ろすことが出来ないのである。下を走る南海高野線と、阪堺電車では警報音の音色がちょっと違うのだが、分かっていても、踏切機が鳴り出すと、どうしても緊張してしまう。

【2023年4月8日9時43分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
モ162号車は、予想通り天王寺駅前ゆきとして戻ってきてくれた。
このカーブ、南海高野線の線路を跨ぐべく、急カーブと急勾配で住吉から一気に。その途中で正面から切り取るのが自分の撮り方。

【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
そして、スピードを落としながら神ノ木電停に進入してくるところを。

【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
ホームは短く、停車中の姿を撮るのは困難なので、帝塚山四丁目側に移動して...
構内踏切のところから。
ちょうど、そんなタイミングでモ504号車。
朝、塚西で撮った電車は大体が上町線に転じて走っている運用。

【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
そして、入れ替わるような感じで、モ162号車が高野線の線路を越えて天王寺駅前方面へと... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。

にほんブログ村
地元の京王井の頭線にも、ココ数年、見ていなかった「あじさい」のヘッドマーク付きの編成が登場しており。
ただ、まさか、こんな展開になるとは思っておらず。今月初めの大型連休に撮りに行ったのが、遠い昔のことのように感じられ。
あじさいの時期もすぐに過ぎて、たぶん、気づけば猛暑になっているかと。
恵美須町に向かったモ162号車、9時を回って少し陽射しは出てきたものの、まだまだ空は雲が多くて。だから、午後になって光線状態が良くなる、この通天閣バックを狙ってみたのだが...
【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西-東粉浜
やはり、曇り空は良いことづくめとはならなくて。
通天閣までは直線距離にして4 kmほどだろうか。霞んでしまって、写真を見れば、そのシルエットが辛うじて確認できる程度。
なかなか、思ったようには撮れないもの。でも、だからこそ、何度も撮りに行きたくなるもので。
…… ……
2023年4月8日(土)曇りのち晴れ
この東粉浜の「通天閣バック」では阪堺電車を撮りに通い始めた初期の頃、同じモ162号車を撮った。
当時のモ162号車は濃緑色の単色塗装で。光線状態によって見え方が変わってくる車体色に苦労しながら...
「筑豊色」で“定点比較”的に撮れたら良かったが...
【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西-東粉浜
でも、そんなことを感じる余裕もなく、ズームリングを回して、迫ってくるモ162号車を、どんどん連写する以外に考えられなかったのである。
この電車通り、大阪市街地とは思えないくらい、何だかのんびりしていて。
しかも、それほど高いビルも、真新しいマンションも少なく、地元に溶け込んだ長く営業していると思われる商店などが多くて。
そんな中を走る姿こそ、自分が思い描く「路面電車」の風景。ただの記録写真だが、でも、そこには自分が思う「最高の風景」があるように思って。
【2023年4月8日9時19分】 阪堺電気軌道阪堺線・東粉浜電停
そのまま振り返れば、東粉浜電停に停車するモ162号車の姿。
方向幕は「黒・あびこ道」ということは、折返しがあるはずで。このとき、<変態鉄>の中には確信にも近いものが...
今度は上町線の天王寺駅前ゆきとして折り返す...と。
日中時間帯は、天王寺駅前〜我孫子道、恵美須町〜我孫子道、そして、天王寺駅前〜浜寺駅前の3グループに分かれて往復し続けるイメージだが、そのメンバーチェンジが9時から10時すぎにかけて行われるみたいで。
東粉浜電停の少し先から住宅街の入り組んだ路地に入っていけば、ほどなく神ノ木電停の近くにたどり着く。ホーム端の“特等席”を確保して。
【2023年4月8日9時29分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
朝、我孫子道から塚西へ向かう際に乗ったモ705号車「モリタ」が。
【2023年4月8日9時38分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
南海高野線のオーバークロスのところにある神ノ木電停。晴れた朝に上り(天王寺駅前ゆき)を撮るには最高の場所だと思うのだが、時折...稀に、上下の電車がここですれ違うのである。
1101号車が来るところで、質屋さん電車が被さるように発車。複線区間で撮る機会が少ない<変態鉄>。この「被られる」ことに慣れていないので...
モ162号車が来るときに、こうなってしまうと...不安なのである。
ここで撮っていると、常に踏切機の音が聞こえていて。油断してカメラを下ろすことが出来ないのである。下を走る南海高野線と、阪堺電車では警報音の音色がちょっと違うのだが、分かっていても、踏切機が鳴り出すと、どうしても緊張してしまう。
【2023年4月8日9時43分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
モ162号車は、予想通り天王寺駅前ゆきとして戻ってきてくれた。
このカーブ、南海高野線の線路を跨ぐべく、急カーブと急勾配で住吉から一気に。その途中で正面から切り取るのが自分の撮り方。
【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
そして、スピードを落としながら神ノ木電停に進入してくるところを。
【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
ホームは短く、停車中の姿を撮るのは困難なので、帝塚山四丁目側に移動して...
構内踏切のところから。
ちょうど、そんなタイミングでモ504号車。
朝、塚西で撮った電車は大体が上町線に転じて走っている運用。
【2023年4月8日9時44分】 阪堺電気軌道上町線・神ノ木電停
そして、入れ替わるような感じで、モ162号車が高野線の線路を越えて天王寺駅前方面へと... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。

にほんブログ村
この記事へのコメント