“ご神体”を見に、浜辺の終着駅へ(6)上り第134列車

この話題の最初に取り上げた関鉄グリーンバスの高速バス「あそう」号、ぬぁんと...
コロナ禍の拡大を受けて、来週から再び全便運休になるとのこと。第何波なのか区別するのも難しいくらい、増えたり減ったり忙しいものである。何だかオリンピックなど、賛成も反対もどうでも良くなってしまうような気がする。

さて、そんな中でも粛々と<鉄>活動を継続している訳で。

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【2021年6月17日14時30分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅

ひたちなか海浜鉄道キハ222号車の「鐵道神社」、その準備が進む姿を見に行って。ネットで知った情報に寄れば、この訪問の直後に古レールでつくった鳥居が建てられたらしく。いま行って、この構図での形式写真(風)の撮り方ができるかどうかは謎。そういう意味でも貴重なところを撮ることができた。

当初のプランでは、阿字ヶ浦で1本待って、次の列車にする予定だったが、駅の片隅に停まるキハを撮るだけなら15分間の折り返し時間で十分だった。
ということで、14:40発、第134列車、乗ってきた列車の折り返しで勝田へ。
……  ……

コロナ禍での<変態鉄>の趣味活動における“変化”の1つといえるのがクラウドファンディングかも。各鉄道事業者や保存団体が企画するさまざまなクラウドファンディングで支援するようにしている。もちろん、関心のあるテーマのときだが...。
ことでんの赤い京急電車が走り出した、あれも...

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そのクラウドファンディングのサイトに、ひたちなか海浜鉄道の沿線団体「三鉄ものがたり」による、このプロジェクトが掲載されて。
早速、支援したのだった...というほどの金額ではないのだが。

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その「返礼品」としては1日フリーきっぷ(硬券)などのほかに、ひたちなか周辺の名産品でもある「干し芋」。“ポ鉄”と名付けられたコレ、パッケージには広告ラッピングになる前のキハ3710形とお芋のデザインのイラスト。
確か、那珂湊駅の近くには、干し芋の石像もあったような...。

ということで、鐵道神社の動き、それから、阿字ヶ浦駅に残るキハたちの様子も気になるわけで。また、少ししたらひたちなか海浜鉄道を訪れようと思う次第。


2021年6月17日(木)晴れ

キハ222号車が“甦った”のだから、次はこの勢いで隣のキハ2005号車も...

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【2021年6月17日14時28分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅

こちらも、キハ222号車同様、国鉄キハ22形ソックリの車両だが、運転席窓に旋回窓がないこと、ヘッドライトの両脇に対フォンがあるなどが差異だろうか。

ネモフィラで有名になった国営ひたちなか海浜公園へは阿字ヶ浦駅からクルマで10分程度、確か、シーズンには連絡バスが運行されるが、この日の阿字ヶ浦駅前はノンビリしたもので。
その海浜公園付近までの延伸工事が始まるというのだから、素晴らしいこと。

地方私鉄はどこもクルマ社会と過疎化、沿線の学校の統廃合とスクールバス化で乗客減に苦しんでいるのに、このひたちなか海浜鉄道は新駅開業、延伸開業と前向きな話題が続いているのである。単線のひたちなか海浜鉄道、延伸時にはこの阿字ヶ浦駅も片面ホームから、1面2線の交換可能駅になるのだろうか??
そうだとすると、現在、2両のキハが居る...まもなく「鐵道神社」となる、この部分も再び営業線になるわけで...
このキハたちの行く末も気になるところ。

ただ、まだその延伸工事は認可された段階で、具体的な変化はこれからだと思われる。阿字ヶ浦駅はこの日もノンビリ、静寂の中の終着駅である。

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【2021年6月17日14時29分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅

クリーム色に青のツートンカラーに塗り戻されたキハ222号車のサイドビューを撮って撮影完了。

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【2021年6月17日14時31分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅

かつては海水浴輸送の臨時列車が上野駅から直通しており...

その面影を残す小さな駅舎。その先のホームにキハ3710-1号車が停車中。

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【2021年6月17日14時33分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・阿字ヶ浦駅

そのキハに乗り込んで。わずかな乗客、定刻14:40、静かに阿字ヶ浦駅を離れるのだった。

車中、<変態鉄>としては...

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【2021年6月17日14時45分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・美乃浜学園駅

そう、コレを狙っていた。新駅・美乃浜学園駅である。“美乃浜”というのは万葉集に由来する...という。
周辺の小中学校の統廃合で、この地に新しい学校が誕生したのは、今年の春。それに合わせて新駅が設置された。

窓を開けて駅名標を。コロナ禍、冷房使用期間でも堂々と窓を開けられるようになったのは<鉄>として思わぬ収穫かも。窓を開けても周囲から訝しがられることもなく...

ちなみに、小湊鐵道の里見駅でタブレット...キャリアを使ったスタフと票券の交換が“復活”したのも、学校の統廃合で新校が設置されたことによるもの。もちろん、列車で通学する小中学生も、卒業後、数年もすればクルマの運転免許をとって列車に乗ることはなくなるのだろうが、子どもの頃に、地元の路線を利用するという習慣があったことが、将来的にこの路線の維持存続への原動力になれば...というのが<変態鉄>の願いでもある。

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もちろん、ここに来る前に、那珂湊駅でこの美乃浜学園駅開業記念きっぷ(1,300円)も購入していたのである。

硬券と常備券(軟券)のセットであり、この駅名標の写真とともにその由来などが説明されており。

途中の那珂湊駅でキハ11形の下り列車と交換。あちらはこの駅で増結作業が行われるのだろうか??
ここから乗客も増えて。ロングシートの車内は半分くらいの座席が埋まっただろうか。

田園地帯を走れば、まもなく勝田駅到着。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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