春の1日、会津まで往復してみた(18)ボックスシートに陣取って
線路際でカメラを構えていると地元の人たちから話しかけられることが少なくない。いつも聞かれるのは「どこから来たの??」。
もちろん、「東京です」と答える訳だが。
そうすると全国、どこでも意外と多いのが「自分も若い頃は東京で働いていたんだよ」と仰るパターン。
でも、最近は「東京です」というと、必ず聞かれるのは「コロナはどう??」と。
いや、自分は医療関係者でもないし...
だからこそ、そういうときは正直に答えている。「人づてに話は聞くけれども、自分の親族とか職場の同僚とか、直接、付き合いのある身近な人が感染したという話は一度もないので、あまり実感がわかない」と。
でも、そう答えると、大抵、仰るのが「あぁ、他の方も皆さん、そう言っていますよ」と。
実際に東京で暮らしていると、そういう実感なのである。
都内も“蔓防”の対象地域になって。でも、都心部の人出は減るような感じもなく。仕事中の移動で渋谷のスクランブル交差点を通ることが多いのだが、いつしか、コロナ前のように交差点の真ん中で立ち止まって記念撮影する外国人観光客の姿も増えてきている。
感染者数の報道も、そろそろ慣れもあってか注目度が下がってきているし。ある面、これが本当の「With コロナ」ということだろうか。
<変態鉄>としても、マスクなどはキチンとしつつ、でも、過度に恐れるのではなく、できるだけいつも通りの生活・行動をしていきたいと思っている次第。

【2021年3月9日18時44分】 東武鬼怒川線・下今市駅
さて、まだ緊急事態宣言下の3月9日の会津への旅。夕暮れに合わせるように南へ向かうのである。
…… ……
2021年3月9日(火)曇りのち晴れ
会津田島駅を16:38発の下今市ゆき第332列車は東武6050系2連。

【2021年3月9日16時29分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
もちろん車掌さんも乗っており。でも、その2両編成の車内は自分だけだったような...
観光客にとっては後続の、1時間後の特急「リバティ会津150号」というのがあって。これなら浅草まで乗り換えなしである。
でも、<変態鉄>のこだわり。
やはり、6050系に乗りたかったのである。ボックスシートを独り占めして。
【2021年3月9日16時29分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
国鉄型と似ているのは窓側のテーブル。台形の小さなテーブルが窓枠に固定されているのだが、東武6050系の特徴は、そこにさらに長方形の折りたたみテーブルが取り付けられていて。
これを取り出して、若松バスターミナルで買ったお弁当を。

【2021年3月9日16時31分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
量的な面は除いて...中身と味は大満足である。おいしかった。
なお、テーブルは食事するには、ちょっと高めの位置にあるかもしれない。
弁当を食べたら、靴を脱いで、ボックスシートの向かい側に足を投げ出して...
「品がない!!」と言われるかもしれないが、学生時代から4人掛けボックスシートのローカル列車で旅をしてきた世代にとっては、空いた列車内での過ごし方としてコレが...。
写真は撮れなかったが、会津高原尾瀬口駅構内には手動式だろうか...ターンテーブルが残されているのを発見。もしかしたら、国鉄会津線にC11蒸気機関車が居た頃からのものだろうか。
除雪もされていて、たぶん整備すればすぐにでも使えそうな雰囲気。そうなれば...、「SL大樹」の延長運転を妄想せずには居られないのである。
野岩線内に入ると、地元の方だろうか短距離利用の乗客が少しずつ、入れ替わりながら。
男鹿高原駅から栃木県内に入って。途中、上三依塩原温泉口と川治温泉駅で下り電車と交換して。
新藤原から東武線内へ。鬼怒川温泉から、退勤ラッシュだろうか、まとまった乗車があり。

【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
実はこのとき、車内で<変態鉄>は迷っていた。この第332列車は下今市駅に18:14着。1分の接続で東武日光からの特急「けごん48号」がある。
でも、東武特急は全車指定席。指定席特急券を買っていないのである。コロナ禍で観光客が減っている現在、満席ということはないだろうから無券のまま乗り込んで、車内精算で...
という方法も考えたのだが...
下今市駅到着を告げる車内放送。「予め特急券をご用意の方は...」と。
普段の会社での自分とは違って、<変態鉄>としてはマジメな性格なのである。「予め特急券を用意の方」という案内は特急券を買っていない<変態鉄>は「けごん48号」に乗ってはならない...という意味でもあって。
(実は車内発売料金の特急券という設定はあるのだが...)
18:14、すっかり日の暮れた下今市駅に到着。

【2021年3月9日18時15分】 東武鬼怒川線・下今市駅
隣のホームに入線しているのは青いスペーシアの「けごん48号」である。これに乗れば20時に浅草駅に到着できるが...。
フツーの人なら、後続、1時間後の「リバティ会津150号」の指定席特急券を買いに行くところだが...
そう、<変態鉄>のこだわりである。往路、朝一番の「リバティけごん1号」に乗ったのである。往復とも特急にするのなら、せめて違う車両に乗ってみたい。
ということで、1時間半後の「きぬ152号」を待つことにしたのである。
でも、それで良かったと思っている。
そう、それはこの駅の雰囲気。
朝の下今市駅を撮ったが、そのときに「撮り忘れ」に気づいたアイテムと、あと夜景が気になった部分があって。
そういう意味で、この1時間半の待ち時間というのはちょうど良かったのである。

【2021年3月9日18時26分】 東武鬼怒川線・下今市駅
「SL大樹」の運転に合わせて“レトロ調”になったものだから、ある意味“なんちゃって”
<変態鉄>が学生の頃までは大きな駅のホームには手洗い場があった。そう、蒸気機関車時代の煤煙対策、乗客が手や顔を洗えるように駅ホームには洗面台があるのが通常だった。長い間、米原駅の北陸線ホームなどに残っていたように思うが...

【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
もちろん、こちらの夜景も撮りたかった。そう、跨線橋ギャラリーである。
ただし、こういうシーンを撮るのは撮影者のセンスが思いっきり問われる訳である。そうなると<変態鉄>では...う~ん。
そして、<鉄>として朝、撮り忘れたのは...

【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
そう、この下今市駅は日光線から分岐する鬼怒川線の始発駅である。その鬼怒川線の「0」キロポスト。
その先には...

【2021年3月9日18時28分】 東武鬼怒川線・下今市駅
照明灯に照らし出された14系客車。遠い昔の夜行列車を見ているような...
何だか懐かしさを感じるシーンなのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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もちろん、「東京です」と答える訳だが。
そうすると全国、どこでも意外と多いのが「自分も若い頃は東京で働いていたんだよ」と仰るパターン。
でも、最近は「東京です」というと、必ず聞かれるのは「コロナはどう??」と。
いや、自分は医療関係者でもないし...
だからこそ、そういうときは正直に答えている。「人づてに話は聞くけれども、自分の親族とか職場の同僚とか、直接、付き合いのある身近な人が感染したという話は一度もないので、あまり実感がわかない」と。
でも、そう答えると、大抵、仰るのが「あぁ、他の方も皆さん、そう言っていますよ」と。
実際に東京で暮らしていると、そういう実感なのである。
都内も“蔓防”の対象地域になって。でも、都心部の人出は減るような感じもなく。仕事中の移動で渋谷のスクランブル交差点を通ることが多いのだが、いつしか、コロナ前のように交差点の真ん中で立ち止まって記念撮影する外国人観光客の姿も増えてきている。
感染者数の報道も、そろそろ慣れもあってか注目度が下がってきているし。ある面、これが本当の「With コロナ」ということだろうか。
<変態鉄>としても、マスクなどはキチンとしつつ、でも、過度に恐れるのではなく、できるだけいつも通りの生活・行動をしていきたいと思っている次第。
【2021年3月9日18時44分】 東武鬼怒川線・下今市駅
さて、まだ緊急事態宣言下の3月9日の会津への旅。夕暮れに合わせるように南へ向かうのである。
…… ……
2021年3月9日(火)曇りのち晴れ
会津田島駅を16:38発の下今市ゆき第332列車は東武6050系2連。
【2021年3月9日16時29分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
もちろん車掌さんも乗っており。でも、その2両編成の車内は自分だけだったような...
観光客にとっては後続の、1時間後の特急「リバティ会津150号」というのがあって。これなら浅草まで乗り換えなしである。
でも、<変態鉄>のこだわり。
やはり、6050系に乗りたかったのである。ボックスシートを独り占めして。
【2021年3月9日16時29分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
国鉄型と似ているのは窓側のテーブル。台形の小さなテーブルが窓枠に固定されているのだが、東武6050系の特徴は、そこにさらに長方形の折りたたみテーブルが取り付けられていて。
これを取り出して、若松バスターミナルで買ったお弁当を。
【2021年3月9日16時31分】 会津鉄道会津線・第332列車(モハ6153号車)内
量的な面は除いて...中身と味は大満足である。おいしかった。
なお、テーブルは食事するには、ちょっと高めの位置にあるかもしれない。
弁当を食べたら、靴を脱いで、ボックスシートの向かい側に足を投げ出して...
「品がない!!」と言われるかもしれないが、学生時代から4人掛けボックスシートのローカル列車で旅をしてきた世代にとっては、空いた列車内での過ごし方としてコレが...。
写真は撮れなかったが、会津高原尾瀬口駅構内には手動式だろうか...ターンテーブルが残されているのを発見。もしかしたら、国鉄会津線にC11蒸気機関車が居た頃からのものだろうか。
除雪もされていて、たぶん整備すればすぐにでも使えそうな雰囲気。そうなれば...、「SL大樹」の延長運転を妄想せずには居られないのである。
野岩線内に入ると、地元の方だろうか短距離利用の乗客が少しずつ、入れ替わりながら。
男鹿高原駅から栃木県内に入って。途中、上三依塩原温泉口と川治温泉駅で下り電車と交換して。
新藤原から東武線内へ。鬼怒川温泉から、退勤ラッシュだろうか、まとまった乗車があり。
【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
実はこのとき、車内で<変態鉄>は迷っていた。この第332列車は下今市駅に18:14着。1分の接続で東武日光からの特急「けごん48号」がある。
でも、東武特急は全車指定席。指定席特急券を買っていないのである。コロナ禍で観光客が減っている現在、満席ということはないだろうから無券のまま乗り込んで、車内精算で...
という方法も考えたのだが...
下今市駅到着を告げる車内放送。「予め特急券をご用意の方は...」と。
普段の会社での自分とは違って、<変態鉄>としてはマジメな性格なのである。「予め特急券を用意の方」という案内は特急券を買っていない<変態鉄>は「けごん48号」に乗ってはならない...という意味でもあって。
(実は車内発売料金の特急券という設定はあるのだが...)
18:14、すっかり日の暮れた下今市駅に到着。
【2021年3月9日18時15分】 東武鬼怒川線・下今市駅
隣のホームに入線しているのは青いスペーシアの「けごん48号」である。これに乗れば20時に浅草駅に到着できるが...。
フツーの人なら、後続、1時間後の「リバティ会津150号」の指定席特急券を買いに行くところだが...
そう、<変態鉄>のこだわりである。往路、朝一番の「リバティけごん1号」に乗ったのである。往復とも特急にするのなら、せめて違う車両に乗ってみたい。
ということで、1時間半後の「きぬ152号」を待つことにしたのである。
でも、それで良かったと思っている。
そう、それはこの駅の雰囲気。
朝の下今市駅を撮ったが、そのときに「撮り忘れ」に気づいたアイテムと、あと夜景が気になった部分があって。
そういう意味で、この1時間半の待ち時間というのはちょうど良かったのである。
【2021年3月9日18時26分】 東武鬼怒川線・下今市駅
「SL大樹」の運転に合わせて“レトロ調”になったものだから、ある意味“なんちゃって”
<変態鉄>が学生の頃までは大きな駅のホームには手洗い場があった。そう、蒸気機関車時代の煤煙対策、乗客が手や顔を洗えるように駅ホームには洗面台があるのが通常だった。長い間、米原駅の北陸線ホームなどに残っていたように思うが...
【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
もちろん、こちらの夜景も撮りたかった。そう、跨線橋ギャラリーである。
ただし、こういうシーンを撮るのは撮影者のセンスが思いっきり問われる訳である。そうなると<変態鉄>では...う~ん。
そして、<鉄>として朝、撮り忘れたのは...
【2021年3月9日18時16分】 東武鬼怒川線・下今市駅
そう、この下今市駅は日光線から分岐する鬼怒川線の始発駅である。その鬼怒川線の「0」キロポスト。
その先には...
【2021年3月9日18時28分】 東武鬼怒川線・下今市駅
照明灯に照らし出された14系客車。遠い昔の夜行列車を見ているような...
何だか懐かしさを感じるシーンなのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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