信濃路へ「ゆたんぽ」を見に(12)情けない、恥ずかしい...
どこぞの新聞(電子版)に「時刻表は読み物です」という連載があったと
記憶している。最近ではネット検索で済ませる人が増えたというものの、
<鉄>として、あの数字と記号の羅列の中から読み取ることはたくさんある...
と、エラソーな書き出しだが、何のことはない。そんな高級な問題でも無く...
そう、時刻表を見るとき、上りと下りを勘違いするという凡ミスというか
ありえないような...
お目当ての列車を撮った後、10分後に最寄り駅を出る列車が...
と、そう思って。撮った途端、慌てて三脚を畳んでカメラを無造作にバッグに
詰め込んで、ネットの地図で調べてきた道順で...
クルマの通行量の多い県道、横断しようにもクルマの流れが途絶えなくて、
そんなことにイライラしながら...

【2020年9月16日16時35分】 小海線・乙女駅
そして、駅にたどり着いたのだが...
「おかしい!!」
…… ……
2020年9月16日(水)晴れ
曲がりくねった田んぼの畦道を10分ほど進んで...
線路をオーバークロスする県道141号線に上がった所から、俯瞰気味に撮れる。
ここも信越本線時代からの定番撮影地だったそうで午後の遅い時間帯が
良いのだが...

【2020年9月16日15時42分】 しなの鉄道・小諸-平原
その前に上り電車が1本。撮影地に上る坂道を前に電車が見えてきたところで
仕方なく畦道から。タイガーロープがあって、しかも逆光。とりあえず撮るだけ。
こうして、上り2654M列車には間に合わなかったが、こちらは、しな鉄色。
あまりショックはなかった。
ベストポジションの「得得」というのは、チェーンのうどん屋さんの名前。
その駐車場の奥に三脚を立てると最高なのだが...
お店は昼営業と夜の間の仕込み時間、しな鉄でイベント列車が走る度に<鉄>が
集結する有名スポットだから、お店の人も慣れているだろうが...
ここは敷地内に入らず、道路端の縁石のところに三脚を置いて、ちょっとサイド
がちに撮ることにした。
まもなく。

【2020年9月16日16時24分】 しなの鉄道・平原-小諸
西に傾いた秋の太陽が、周囲の景色をほんのりオレンジ色に染める...最高の
時間帯に「旧信州色」の115系が戻ってきた。
「3両編成と分かっていたのに左右の余白が広すぎる!!」
などという批判は一切、受け付けない。
黄金色の稲穂をつけて刈り入れを待つ秋の田んぼ、澄んだ青空...
それらをカットしたくなかった。ということで、この画を選んだのである。
もう、これで満足...だったが、この先の小諸駅で折り返して、再び軽井沢ゆき
として戻ってくる可能性が高く。
(※ 運用予定表は公式サイトに掲載されている。調べてこなかっただけ)
それなら、今度は縦位置にして、秋の青空を入れて...
だが、しかし...

【2020年9月16日16時24分】 しなの鉄道・小諸-平原(後追い)
ちょうど、この写真の電車の最後部あたり。列車が来る直前になって、
老夫婦が線路を渡って入ってきたのである。おじいさんは、足が悪いのか
なかなか上手く歩けず。どんどん先に行ってしまう婆さんの方が、ときおり
戻ってきて、手を引っ張って、線路を渡りきったら、おじいさん...
疲れ果てたのか、線路脇に座り込んで。
その姿が写り込んでいる1枚。
う~ん、とはいえ、本命の下りのときに思い通りの画が撮れたので、
じゅうぶん納得して。
実は、この撮影地...

【2020年9月16日17時03分】 長野県小諸市甲付近
自分は平原駅からはるばる歩いてやって来たのだが、「得得」の看板が見えるように
ちょっと歩いて振り返れば、後ろにもう1本の線路が...
実は、こちらはJR小海線の線路である。
この「得得」のすぐ先で急カーブ、しなの鉄道の線路に寄りそって小諸駅に至る。
しな鉄の電車は高速で通過するが、その合流地点に「乙女」という小海線だけの
駅があるのである。ここから徒歩5分。
先ほど時刻表を見れば、10分後に列車が???
<鉄>として、あるまじき失態を犯していたのである。
それが冒頭の...
急いで駅に行ったら...。
<変態鉄>は下り列車で小諸駅に戻って...
駅前の食堂...というよりも居酒屋で、「あのぅ、食事だけって...」と低姿勢で
訊いてみようと。それだけ考えていたのだが...
キハのエンジン音...といっても“JR世代”の110系だが...近づいてくるのは
逆の方向だったのである。あれっ!?

【2020年9月16日16時35分】 小海線・乙女駅
そう、ホームに姿を現したのは、16:35発、第224D列車の小淵沢ゆき。
小諸から池袋ゆきの高速バスを予約している<変態鉄>にとって帰りの経路を
変更することはできないのである。
キハが道路橋を潜って、大カーブを「得得」裏に消えていくのを
誰もいなくなったホームで寂しく見送って...
本当に情けないやら、恥ずかしいやら...
さて。

【2020年9月16日16時34分】 小海線・乙女駅
小諸駅から東小諸、乙女と2駅間にわたって、しなの鉄道(信越本線)の複線の
南側に並走している単線の線路が小海線。乙女駅を出たところで急カーブ。
右カーブで一気に、しな鉄と分かれて南に進路をとり、中込、小海方面へ。
目を凝らすと奥にもう1つ道路橋が見えている。ここが先ほどの撮影地。
平原駅からは田んぼの畦道を歩いて15分ほどだが、乙女駅からは交通量の多い
県道を歩いて(迂回しても)徒歩5分ほどの距離なのである。
こんどの小諸ゆきは17:20発の第231D列車。それなら徒歩5分の「得得」前に
戻れば、平原駅を17:00発の第2667M列車が撮れるはず。後追いにはなるが、
その前に上り第2660M列車は、その10分ほど前に通過するはずで。
ということで、今度はちょっと違う経路を通って「得得」裏へ。
ほどなくしてやって来たのは...
ぬぁんと...

【2020年9月16日16時50分】 しなの鉄道・小諸-平原(後追い)
「後追いだし...」と特に気に留めていなかった第2660M列車が「コカコーラ」
だった。国鉄長野局管内の115系に施された広告塗装を再現した...とのこと
だったが、この直後に運用離脱したはず。
狙っていた訳でも無く、偶然、撮ることができて。
でも、9月になると日の入りも早くなってきて、17時だと光はなく。

【2020年9月16日17時01分】 しなの鉄道・平原-小諸
最後は、先ほど畦道から撮るだけ撮った編成が軽井沢駅で折り返してきた
第2667M列車、こちらは「しな鉄色」、空も少し暗くなってきたので、
逆に田んぼを広めに入れて撮ってみた。
今度こそ、これで撮影終了。
平原駅からの小諸ゆきも、乙女駅からの小諸ゆきも17:20発、歩く距離が短い
平原駅からの小海線キハで... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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記憶している。最近ではネット検索で済ませる人が増えたというものの、
<鉄>として、あの数字と記号の羅列の中から読み取ることはたくさんある...
と、エラソーな書き出しだが、何のことはない。そんな高級な問題でも無く...
そう、時刻表を見るとき、上りと下りを勘違いするという凡ミスというか
ありえないような...
お目当ての列車を撮った後、10分後に最寄り駅を出る列車が...
と、そう思って。撮った途端、慌てて三脚を畳んでカメラを無造作にバッグに
詰め込んで、ネットの地図で調べてきた道順で...
クルマの通行量の多い県道、横断しようにもクルマの流れが途絶えなくて、
そんなことにイライラしながら...
【2020年9月16日16時35分】 小海線・乙女駅
そして、駅にたどり着いたのだが...
「おかしい!!」
…… ……
2020年9月16日(水)晴れ
曲がりくねった田んぼの畦道を10分ほど進んで...
線路をオーバークロスする県道141号線に上がった所から、俯瞰気味に撮れる。
ここも信越本線時代からの定番撮影地だったそうで午後の遅い時間帯が
良いのだが...
【2020年9月16日15時42分】 しなの鉄道・小諸-平原
その前に上り電車が1本。撮影地に上る坂道を前に電車が見えてきたところで
仕方なく畦道から。タイガーロープがあって、しかも逆光。とりあえず撮るだけ。
こうして、上り2654M列車には間に合わなかったが、こちらは、しな鉄色。
あまりショックはなかった。
ベストポジションの「得得」というのは、チェーンのうどん屋さんの名前。
その駐車場の奥に三脚を立てると最高なのだが...
お店は昼営業と夜の間の仕込み時間、しな鉄でイベント列車が走る度に<鉄>が
集結する有名スポットだから、お店の人も慣れているだろうが...
ここは敷地内に入らず、道路端の縁石のところに三脚を置いて、ちょっとサイド
がちに撮ることにした。
まもなく。
【2020年9月16日16時24分】 しなの鉄道・平原-小諸
西に傾いた秋の太陽が、周囲の景色をほんのりオレンジ色に染める...最高の
時間帯に「旧信州色」の115系が戻ってきた。
「3両編成と分かっていたのに左右の余白が広すぎる!!」
などという批判は一切、受け付けない。
黄金色の稲穂をつけて刈り入れを待つ秋の田んぼ、澄んだ青空...
それらをカットしたくなかった。ということで、この画を選んだのである。
もう、これで満足...だったが、この先の小諸駅で折り返して、再び軽井沢ゆき
として戻ってくる可能性が高く。
(※ 運用予定表は公式サイトに掲載されている。調べてこなかっただけ)
それなら、今度は縦位置にして、秋の青空を入れて...
だが、しかし...
【2020年9月16日16時24分】 しなの鉄道・小諸-平原(後追い)
ちょうど、この写真の電車の最後部あたり。列車が来る直前になって、
老夫婦が線路を渡って入ってきたのである。おじいさんは、足が悪いのか
なかなか上手く歩けず。どんどん先に行ってしまう婆さんの方が、ときおり
戻ってきて、手を引っ張って、線路を渡りきったら、おじいさん...
疲れ果てたのか、線路脇に座り込んで。
その姿が写り込んでいる1枚。
う~ん、とはいえ、本命の下りのときに思い通りの画が撮れたので、
じゅうぶん納得して。
実は、この撮影地...
【2020年9月16日17時03分】 長野県小諸市甲付近
自分は平原駅からはるばる歩いてやって来たのだが、「得得」の看板が見えるように
ちょっと歩いて振り返れば、後ろにもう1本の線路が...
実は、こちらはJR小海線の線路である。
この「得得」のすぐ先で急カーブ、しなの鉄道の線路に寄りそって小諸駅に至る。
しな鉄の電車は高速で通過するが、その合流地点に「乙女」という小海線だけの
駅があるのである。ここから徒歩5分。
先ほど時刻表を見れば、10分後に列車が???
<鉄>として、あるまじき失態を犯していたのである。
それが冒頭の...
急いで駅に行ったら...。
<変態鉄>は下り列車で小諸駅に戻って...
駅前の食堂...というよりも居酒屋で、「あのぅ、食事だけって...」と低姿勢で
訊いてみようと。それだけ考えていたのだが...
キハのエンジン音...といっても“JR世代”の110系だが...近づいてくるのは
逆の方向だったのである。あれっ!?
【2020年9月16日16時35分】 小海線・乙女駅
そう、ホームに姿を現したのは、16:35発、第224D列車の小淵沢ゆき。
小諸から池袋ゆきの高速バスを予約している<変態鉄>にとって帰りの経路を
変更することはできないのである。
キハが道路橋を潜って、大カーブを「得得」裏に消えていくのを
誰もいなくなったホームで寂しく見送って...
本当に情けないやら、恥ずかしいやら...
さて。
【2020年9月16日16時34分】 小海線・乙女駅
小諸駅から東小諸、乙女と2駅間にわたって、しなの鉄道(信越本線)の複線の
南側に並走している単線の線路が小海線。乙女駅を出たところで急カーブ。
右カーブで一気に、しな鉄と分かれて南に進路をとり、中込、小海方面へ。
目を凝らすと奥にもう1つ道路橋が見えている。ここが先ほどの撮影地。
平原駅からは田んぼの畦道を歩いて15分ほどだが、乙女駅からは交通量の多い
県道を歩いて(迂回しても)徒歩5分ほどの距離なのである。
こんどの小諸ゆきは17:20発の第231D列車。それなら徒歩5分の「得得」前に
戻れば、平原駅を17:00発の第2667M列車が撮れるはず。後追いにはなるが、
その前に上り第2660M列車は、その10分ほど前に通過するはずで。
ということで、今度はちょっと違う経路を通って「得得」裏へ。
ほどなくしてやって来たのは...
ぬぁんと...
【2020年9月16日16時50分】 しなの鉄道・小諸-平原(後追い)
「後追いだし...」と特に気に留めていなかった第2660M列車が「コカコーラ」
だった。国鉄長野局管内の115系に施された広告塗装を再現した...とのこと
だったが、この直後に運用離脱したはず。
狙っていた訳でも無く、偶然、撮ることができて。
でも、9月になると日の入りも早くなってきて、17時だと光はなく。
【2020年9月16日17時01分】 しなの鉄道・平原-小諸
最後は、先ほど畦道から撮るだけ撮った編成が軽井沢駅で折り返してきた
第2667M列車、こちらは「しな鉄色」、空も少し暗くなってきたので、
逆に田んぼを広めに入れて撮ってみた。
今度こそ、これで撮影終了。
平原駅からの小諸ゆきも、乙女駅からの小諸ゆきも17:20発、歩く距離が短い
平原駅からの小海線キハで... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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