小湊鐵道「五井構内撮影会」20200621(5)いよいよ撮影タイム。

噂では、今日か明日が最終運行となるキハ40形...そう、只見線新潟(小出)口に
“代走”扱いで残されていた2両編成2本のキハ40系、後継となるキハ110形の
改造工事と試運転が済むまで...ということで、3月改正以降も残されてきた。

とうとう、それも今月までで終了するとか、しないとか。
こういう社会情勢であってもなくても、たぶん“お別れイベント”などは
行われなかったものと思われる。

4_DPP_00006138.JPG
【2019年8月27日16時34分】 只見線・越後須原-魚沼田中

破間川を渡るキハ...、もう一度、撮りたかった。
実は、このシリーズの冒頭で書いた、21日(日)に、この「五井構内撮影会」に
当選すると思っていないで、計画していたのが、この只見線キハだった。

キハ48形「縁結び」編成と、写真のキハ40形(新潟色)の2両編成が隔日で運用
されており。でも、なぜか、<変態鉄>が訪れると必ず、キハ40形の方だった。
昨年8月の初訪問以来、3回訪れて3回とも。そうなると、やはり「縁結び」編成も
撮ってみたかった。
……  ……

2020年6月21日(日)曇り

いかにも...、「ザ・工場」という感じの検修庫を抜けると、その北側に
キハが3両並びで停車しており。

予告通り、中央のキハ40形の行き先表示は「普通」だが、そんなことは
まったく気にならず。<会社員鉄>としては、そのあたりの“オトナの事情”も
何となく、分からない訳でも無いので。無理にお願いするのも野暮。

意図的なのか偶然なのか、両脇を固めるキハ200形は、どちらも前期製造分の
窓隅にRが付いたタイプ。まぁ、この位置からの撮影だと関係ないが...

ちょうど検修庫の屋根のあるところから...、つまり、キハの正面からの撮影のみが
許可されており。だから、今日の記事は同じような写真の連続。

s04_DPP_00007719.JPG
【2020年6月21日9時56分】 小湊鐵道・五井機関区

朝早いこともあってか、晴れると必ずしも光線状態が良い位置でもないようで。
曇り予報だったものの、時折、陽射しもあって。まぁ、<変態鉄>の場合、細かい
ことはRAW現像のときに補正すれば良い...と、こういうときに、「1コマ撮ったら
カメラの背面モニターと睨めっこ」みたいな撮り方は絶対にしない。

とにかく直感で。絞り値をちょっと変えたり、プラスマイナス1/3段ほどの補正を
したカットも撮っておいたり...。とにかく「数で勝負」、あとでその中から
最適なものを選べば良い、と割り切って。

51_DPP_00007784.JPG
【2020年6月21日9時58分】 小湊鐵道・五井機関区

キハ200形にはヘッドマークが掲げられ。
紅白の...方位磁針が再現された小型の丸いヘッドマークは「チバニアン」のもの。
地磁気の向きが逆転している時代の地層が見つかった...と話題になったのは
ついこの前のような気もするが...。確か月崎駅が最寄りだったような。
ただ、わざわざ行きたいとは思わない<変態鉄>である。

現地に行ったとしても「あっ、ここの層だけ、地磁気が逆になっているっ!!!!」
なんて実感がわくようなものであるはずもなく。ただ、崖のところの地層を眺める
だけだったら、わざわざ行く意味が分からない。(※ 意見には個人差があります)

もう1つは「鶴峯」のヘッドマーク。
コチラは、ちょっと「そりゃ、やり過ぎだろっ!!」と。

そう、わが地元、京王線の正月の...高尾山口ゆき臨時列車に掲げられるマーク。
そのデザインの、完全なまでのパ※リである。
確か、あのツイッターが健在だった頃、この話題が上がっていて、
ちゃんと(京王の)許可をとっていることを説明していたことがあったような...。

なお、この鶴峯八幡宮というのは、歴史ある神社だったようで(← 失礼な...!!)
最寄り駅は何度も訪れている光風台駅...ということで、次回、第1養老川鉄橋へ
撮影に行ったら、ぜひお参りしてきたいと思っている。

ここまで真っ正面、キハ40形のいる線路上に三脚を立てて撮っていたが...

52_DPP_00007785.JPG
【2020年6月21日9時59分】 小湊鐵道・五井機関区

左側のスペースで撮っていた人が動きそうだったので。

駅側に移動して。ちょっと角度が変わっただけだが、留置されているキハ200形2連も
写り込んでくれて。

当日、いろいろ伺ったお話から、<変態鉄>としては東日本のキハ40系に限らず、
条件の合うキハを導入していくことで、比較的短期に現在のキハ200形の置換えを
進めていくのは間違いなさそうと感じており。

そういう意味で、五井の構内で右を見ても左を見てもキハ200形が停まっている
というシーンも、いまのうちに撮っておかないと、あっという間に“貴重なカット”
になるのではないか、と思っている。

53_DPP_00007786.JPG
【2020年6月21日10時02分】 小湊鐵道・五井機関区

そして、この角度で。キハ200形の側面が見えてきた。
見づらいが画像を拡大すると、この「チバニアン」マーク付きは、たぶんキハ205号。

小湊キハ200形、つい先日、引退した阪神赤胴車と似ていると言われる。
また、当時、資本関係が深かった京成電車の同時期の車両の影響が強いとも
言われる。でも、やはり、<変態鉄>には「キハ20形の私鉄版」という印象。

01_DPP_1944.JPG
【2015年5月10日12時05分】 水島臨海鉄道水島本線・福井-浦田

このキハが、ヘッドライトを改造されると、小湊キハ200形に化ける...という。
(座席配置の違いにより、側面の窓の枚数も違うのだが...)

まぁ、同じ台車、同じエンジンと、まさにそうなのだが、国鉄型キハを愛する
<変態鉄>にとって、小湊キハ200形のこの車体見付けは非常に心地よく。
現在の<変態鉄>の予想の通りの展開になって、キハ200形が置き換えられて
しまっても、せめて1両はキハ200形を保存してくれないか...と期待している次第。

54_DPP_00007787.JPG
【2020年6月21日10時05分】 小湊鐵道・五井機関区

ちょっと曇り空になってきて。

今度はちょっとだけ右側から。画面の右端にカサカサに色褪せたキハが見えているが
休車中のキハ209号車である。

撮影タイムはもう少しあるのだが...

大半の参加者は、もう撮り終えてしまったか、検修庫の周囲をウロウロしている
ような、そんな感じになっており。

でも、撮影を続ける<変態鉄>。

55_DPP_00007788.JPG
【2020年6月21日10時07分】 小湊鐵道・五井機関区

キハ40形のアップも。
「昨日、洗車したんです」と語っていたとおり、美しい車体。
90年台初頭には、まさに雨後の筍の如く、各地に発生した国鉄型の“地域色”。
JR西※本を中心にサイケデリックな塗色が多く、変遷も激しかったが
この「東北地域本社色」は“名作”の1つだと思う。

小牛田のキハ28・58形もこの塗色だったが、やはり、よく似合っていた。
最後の活躍の舞台が只見線だったから、その印象が強いが、10年くらい前までは
仙台駅にも定期運用で顔を見せていた。そう思うと、五井駅周辺の市原市内中心部を
走る東北色のキハというのも、何ら不自然では無いし、水田地帯にもよく似合う。

しばらくの間...でも良いので、やはり、この塗色で小湊鐵道を走って欲しいと
願っている。

56_DPP_00007789.JPG
【2020年6月21日10時08分】 小湊鐵道・五井機関区

というわけで「念のため」、最後にもう1回、真っ正面からのカットを撮って。

57_DPP_00007790.JPG
【2020年6月21日10時05分】 小湊鐵道・五井機関区

庫内の景色を眺めながら、次の交替のときを待ったのである。
手前に無造作に置かれているのは、たぶん保線用モーターカーのドアだと思うが...

奥のトロッコ風の台車も気になるのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

この記事へのコメント