「緊急事態宣言」解除記念!? 3月の只見線撮影記(5)
毎日の通勤で必ず使うのが井の頭線。その井の頭線と言えば、この時期、
何と言ってもアジサイなのである。東松原駅周辺が有名だが、約12 kmの路線の
ほぼ全域で線路沿いには色とりどりのアジサイが咲き誇る。
駅で電車を待つ間、電車の車窓から、時折、眺めているのだが、そろそろ見頃に
近づきつつあるようで。<変態鉄>が一番よく撮るのは浜田山駅の高井戸側。
そろそろ青い花が...
撮りに行きたいと思いつつ。いつの間にか、東京も梅雨入りが近づいているようで。
1年で一番、趣味活動に適した時期を、完膚なきまでにコロナ禍にやられてしまって。

(写真は2016年撮影)
ということで、もう少し、3月の撮影記を。
この時期、まだ陽の短い時期だけに夕方のキハを撮るのは本当に苦労した。
でも、その前に...
…… ……
2020年3月26日(木)晴れ
実は、あの陸橋付近で上下のキハの回送を撮った後、北堀之内駅に急いだのには
理由があった。
北堀之内駅を13:01発の上り第1734M列車というのがある。回送通過の20分後。
近道すれば徒歩で駅に間に合うというはず。コレに乗れば、小出駅は13:09着。
わずか2分の連絡で隣のホームから、先ほどのキハが13:11発の第2424D列車として
只見に向けて出発する。駅撮りながら、追いついて撮ることが可能で...

【2020年3月26日12時51分】 上越線・北堀之内-堀之内
だからこそ、コレはショックが大きかったのである。
この時点で“負け”を確信するしかなかった。
線路の東側に国道が並走し、そしてそちら側は...たぶん、地形的にも魚野川に
面した平地ということで。広々とした田園地帯が広がっているが、上越線の線路は
まるで、その境界線であるかの如く。線路の西側には鬱蒼とした木々が生い茂る
傾斜面が迫っていて。北堀之内駅も入口は線路の東側にしか無く。
そして、線路西側のこの道は、踏切手前から駅方向に入っていく細い脇道は
あるものの、まもなく草が生い茂る中で道は途切れ。目前にして駅には
たどり着けない。
もちろん、都心部と違って、その気になれば線路上を歩いて駅ホームまで行って
しまうのも、不可能ではなく...正直、そんなこともアタマをよぎったが、でも...
トボトボと、先ほどの「宇賀地小学校入口」バス停に引き返すことを決めたのである。

【2020年3月26日13時02分】 上越線・北堀之内-堀之内
その道沿いから。ちょっとした川...か、田んぼに水を引く用水路なのか...
その小さな橋の付近から。
乗るはずだった上り電車を真横から。同じ2連。キハの回送もチャンスがあれば
ココで撮ることも可能かと...
もう少しカメラを右に振れば、白い雪を抱いた山並みがバックに...
と、うんっ...
えっ!?

【2020年3月26日13時02分】 上越線・北堀之内-堀之内
ぬぁんと、下り電車との離合シーンである。
時刻表を見れば、確かに北堀之内駅を13:04発の長岡ゆき(第1735M列車)というのが
あって。まぁ、E129系に興味はないので、どぅーでも良いのだが、それでも...

【2020年3月26日13時02分】 上越線・堀之内-北堀之内
もうちょっと堪えて。
咄嗟のことだったので、前景が余りにも殺風景だが、山並みをバックに4連を
サイドから。ステンレスの車体がギラリしてくれて、そう悪くない画が撮れた。
只見線キハを撮りに来たクセして、上越線のE129系の写真ばかりが増えていく。
こんなことなら、数年早くここを訪れていたら“キムワイプ”こと新潟色115系を
思う存分撮れていたのだろうけれど...
その頃は、「只見線キハは<徒歩鉄>には撮ることのできない被写体」という
一種の固定観念みたいなものがあって。

【2020年3月26日13時14分】 新潟県魚沼市下島付近
そして、再びの宇賀地小学校入口バス停である。
雪国ゆえか、南越後観光バスの停留所には、たいていこういう感じの上屋がある。
でも、まぁ、贅沢を言ってはいけないのだが、中に入ると全身痒くなってくる
のである。いつも仕方なく、中に荷物だけ置いて上屋の外に立って待っている。
再び東急バスカラーのバスで15分ほど。小出の市街地に戻ってきたのである。
でも、この小千谷線バスは駅前には入らないので、魚野川を挟んで、対岸に
位置する「横町」バス停で下車。10分ほど歩いて、小出駅に戻るのである。
<徒歩鉄>が只見線(小出口)を撮りにいくときにタクシー以外で、唯一、
味方になってくれそうなのが、この「南越後観光バス」なのである。

【2020年3月26日9時45分】 新潟県魚沼市四日町・小出駅前
穴沢線は越後須原駅の先まで、貫木線は越後広瀬駅付近まで只見線に沿って走り...。
そう、只見から16時過ぎに戻ってくるキハを撮るべく、バスを待ったのである。
でも、このバス停。そう、テープで目隠ししてあるのだが...

【2020年3月26日9時45分】 新潟県魚沼市四日町・小出駅前
少し前まで「大白川線」というのも存在していた。
もちろん便数は限られるのだが、新潟県側の一番奥まで行くことができたのである。
実は数年前、一度、このバスの時刻を調べて撮影計画を練ったことがあった。
でも、やはり、只見線の運行本数の少なさ。撮影効率の悪さとアクセスの問題から
そのときは実行しなかったのである。
…… ……
13時に只見に向かったキハ40形、ちょっと恨めしいのは、只見駅で1時間ほど
停車するのである。折返しは16時前の小出ゆき。3月とはいえ、まだまだ
陽の短い時期で、しかも山間の区間。日没との闘いになってしまうのである。
もうココしか考えられなかった。小出口の撮影地と言えば...

【2020年3月26日16時34分】 只見線・越後須原-魚沼田中
「大倉沢休憩所」しか思いつかなかったのである。
キハの通過は16時半、破間川鉄橋には16時を過ぎても光が回っていた。
でも...
まさに夕陽は釣瓶落としなのである。みるみるうちに線路周りは真っ暗に...
辛うじて、鉄橋上の線路にホンのかすかに陽の光が落ちているのだが...
う~ん、つまり、“マンダーラ撃沈”が確定してしまったわけで。
キハのタイフォンとエンジン音が響いてきたときには、もうすでに“負け”を
確信している状態で。う~ん。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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何と言ってもアジサイなのである。東松原駅周辺が有名だが、約12 kmの路線の
ほぼ全域で線路沿いには色とりどりのアジサイが咲き誇る。
駅で電車を待つ間、電車の車窓から、時折、眺めているのだが、そろそろ見頃に
近づきつつあるようで。<変態鉄>が一番よく撮るのは浜田山駅の高井戸側。
そろそろ青い花が...
撮りに行きたいと思いつつ。いつの間にか、東京も梅雨入りが近づいているようで。
1年で一番、趣味活動に適した時期を、完膚なきまでにコロナ禍にやられてしまって。
(写真は2016年撮影)
ということで、もう少し、3月の撮影記を。
この時期、まだ陽の短い時期だけに夕方のキハを撮るのは本当に苦労した。
でも、その前に...
…… ……
2020年3月26日(木)晴れ
実は、あの陸橋付近で上下のキハの回送を撮った後、北堀之内駅に急いだのには
理由があった。
北堀之内駅を13:01発の上り第1734M列車というのがある。回送通過の20分後。
近道すれば徒歩で駅に間に合うというはず。コレに乗れば、小出駅は13:09着。
わずか2分の連絡で隣のホームから、先ほどのキハが13:11発の第2424D列車として
只見に向けて出発する。駅撮りながら、追いついて撮ることが可能で...
【2020年3月26日12時51分】 上越線・北堀之内-堀之内
だからこそ、コレはショックが大きかったのである。
この時点で“負け”を確信するしかなかった。
線路の東側に国道が並走し、そしてそちら側は...たぶん、地形的にも魚野川に
面した平地ということで。広々とした田園地帯が広がっているが、上越線の線路は
まるで、その境界線であるかの如く。線路の西側には鬱蒼とした木々が生い茂る
傾斜面が迫っていて。北堀之内駅も入口は線路の東側にしか無く。
そして、線路西側のこの道は、踏切手前から駅方向に入っていく細い脇道は
あるものの、まもなく草が生い茂る中で道は途切れ。目前にして駅には
たどり着けない。
もちろん、都心部と違って、その気になれば線路上を歩いて駅ホームまで行って
しまうのも、不可能ではなく...正直、そんなこともアタマをよぎったが、でも...
トボトボと、先ほどの「宇賀地小学校入口」バス停に引き返すことを決めたのである。
【2020年3月26日13時02分】 上越線・北堀之内-堀之内
その道沿いから。ちょっとした川...か、田んぼに水を引く用水路なのか...
その小さな橋の付近から。
乗るはずだった上り電車を真横から。同じ2連。キハの回送もチャンスがあれば
ココで撮ることも可能かと...
もう少しカメラを右に振れば、白い雪を抱いた山並みがバックに...
と、うんっ...
えっ!?
【2020年3月26日13時02分】 上越線・北堀之内-堀之内
ぬぁんと、下り電車との離合シーンである。
時刻表を見れば、確かに北堀之内駅を13:04発の長岡ゆき(第1735M列車)というのが
あって。まぁ、E129系に興味はないので、どぅーでも良いのだが、それでも...
【2020年3月26日13時02分】 上越線・堀之内-北堀之内
もうちょっと堪えて。
咄嗟のことだったので、前景が余りにも殺風景だが、山並みをバックに4連を
サイドから。ステンレスの車体がギラリしてくれて、そう悪くない画が撮れた。
只見線キハを撮りに来たクセして、上越線のE129系の写真ばかりが増えていく。
こんなことなら、数年早くここを訪れていたら“キムワイプ”こと新潟色115系を
思う存分撮れていたのだろうけれど...
その頃は、「只見線キハは<徒歩鉄>には撮ることのできない被写体」という
一種の固定観念みたいなものがあって。
【2020年3月26日13時14分】 新潟県魚沼市下島付近
そして、再びの宇賀地小学校入口バス停である。
雪国ゆえか、南越後観光バスの停留所には、たいていこういう感じの上屋がある。
でも、まぁ、贅沢を言ってはいけないのだが、中に入ると全身痒くなってくる
のである。いつも仕方なく、中に荷物だけ置いて上屋の外に立って待っている。
再び東急バスカラーのバスで15分ほど。小出の市街地に戻ってきたのである。
でも、この小千谷線バスは駅前には入らないので、魚野川を挟んで、対岸に
位置する「横町」バス停で下車。10分ほど歩いて、小出駅に戻るのである。
<徒歩鉄>が只見線(小出口)を撮りにいくときにタクシー以外で、唯一、
味方になってくれそうなのが、この「南越後観光バス」なのである。
【2020年3月26日9時45分】 新潟県魚沼市四日町・小出駅前
穴沢線は越後須原駅の先まで、貫木線は越後広瀬駅付近まで只見線に沿って走り...。
そう、只見から16時過ぎに戻ってくるキハを撮るべく、バスを待ったのである。
でも、このバス停。そう、テープで目隠ししてあるのだが...
【2020年3月26日9時45分】 新潟県魚沼市四日町・小出駅前
少し前まで「大白川線」というのも存在していた。
もちろん便数は限られるのだが、新潟県側の一番奥まで行くことができたのである。
実は数年前、一度、このバスの時刻を調べて撮影計画を練ったことがあった。
でも、やはり、只見線の運行本数の少なさ。撮影効率の悪さとアクセスの問題から
そのときは実行しなかったのである。
…… ……
13時に只見に向かったキハ40形、ちょっと恨めしいのは、只見駅で1時間ほど
停車するのである。折返しは16時前の小出ゆき。3月とはいえ、まだまだ
陽の短い時期で、しかも山間の区間。日没との闘いになってしまうのである。
もうココしか考えられなかった。小出口の撮影地と言えば...
【2020年3月26日16時34分】 只見線・越後須原-魚沼田中
「大倉沢休憩所」しか思いつかなかったのである。
キハの通過は16時半、破間川鉄橋には16時を過ぎても光が回っていた。
でも...
まさに夕陽は釣瓶落としなのである。みるみるうちに線路周りは真っ暗に...
辛うじて、鉄橋上の線路にホンのかすかに陽の光が落ちているのだが...
う~ん、つまり、“マンダーラ撃沈”が確定してしまったわけで。
キハのタイフォンとエンジン音が響いてきたときには、もうすでに“負け”を
確信している状態で。う~ん。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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