10年前の信濃路で。(20101013 しなの鉄道169系撮影記)<前編>
今日の記事、さすがに「102記事到達」である...筈もなく。
前のブログでは8年ちょっとの間に3,000記事を書いて。まだまだ、その30分の1。
3%ちょいにしかならないのである。
3,000余りの記事を書いていると、その中には書いた自分でも印象に残っているものと
印象に残らないものがあって。「撮影記」の中でも帰ってきて、すぐに書き始める
タイプのものは大丈夫だが、ブログを始める前、2011年10月以前の写真を
引っ張り出してきて書く撮影記の場合、「書いたような...書いていないような...」
となるケースが少なくない。(意外と書いていることが多く、自分の前ブログを
自分で懐かしく読み返すというケースが多くなった)
そんなわけで、検索してみて。
一昨日までの飯田線の記事(→ こちら)でも触れた通り、
中学、高校と徐々に行動範囲が広がっていった<変態ガキ鉄>が興味を持った車輌に
「直流急行型電車」というのがあった。ネガフィルムで撮っていた頃は、なかなか
思い通りの写真を残すことができずに。JR東日本管内にまとまった数が残っていた
同車も2000年頃を境に急速に老朽置換が進められ。
その「最後の牙城」となったのは、旧信越本線の軽井沢-篠ノ井を第3セクター化した
「しなの鉄道」だった。

【2010年10月13日15時45分】 しなの鉄道・戸倉駅
ちょうど、前ブログの初期の頃に、169系のお別れ運転が行われて。
その頃、何度も撮りに通ったのは、前ブログで触れた通り。
いまでも、多くのアクセスがある不思議な記事である。
そんな<変態鉄>ブログがスタートする直前の時期、駅撮りではなく、本格的に
しなの鉄道の169系を狙ってみようと思って訪れた最初の撮影記は、調べてみたら
まだご紹介してなかったみたいで。…… ……
2010年10月13日(水)晴れ
仕事は公休日だったみたい。朝早くの新幹線「あさま」号で出かけたのを
ボンヤリと覚えている。

【2012年12月16日7時10分】 東北新幹線・東京駅
しなの鉄道は、北陸新幹線...当時は「長野新幹線」と呼ばれていたが...の
開業に合わせて、いわゆる“並行在来線”として切り離された軽井沢-篠ノ井の
こと(だった)。
それまでの第3セクターとは違って、旧信越本線!!
鉄道施設も(思いっきり過大だが)国鉄時代からの「本線級」のもので、
走る車輌も国鉄型の115系と169系。塗色は変われど、JRより国鉄らしさが
残っていた。
初訪問。信越本線時代とは変わってしまった軽井沢駅で、しなの鉄道の
1日フリーきっぷを買うのに、ちょっと探し回ってしまった記憶がある。
そして、ホームに下りれば...

【2010年10月13日7時44分】 しなの鉄道・軽井沢駅
新幹線ホームのヨコにちょっと寂しい感じになった1面2線のホームが
しなの鉄道の始発駅。
「S52」の編成札が助士席窓に。この編成だけ国鉄時代の直流急行色...湘南色に
塗り戻されており。やはり、何と言ってもこの編成が撮りたかった。
それにしても、自分の荷物をホーム上の...写真に写る位置に置いたまま
撮っている<変態鉄>、相変わらず、テキトーなのである。
でも、注目は隣に写っている機関車。“峠のシェルパ”、EF63型電気機関車は
横川-軽井沢間に横たわる碓氷峠の急勾配を超えるための補助機関車だった。
富山に向かうのに特急「白山」で通ったときからの<変態鉄>の思い出の...。

【2010年10月13日8時11分】 しなの鉄道・小諸駅
車内は国鉄末期に、急行「天竜」(改め「かもしか」、格下げで快速「みすず」)の
リニューアル工事で0系新幹線の廃車発生品のリクライニングシートに交換されて
おり、あまり急行型らしさは残っていなかったが、そのシートに身を委ねれば
懐かしい、あの走行音と揺れなのである。
あっという間に小諸駅に到着。
当時の、しなの鉄道は、軽井沢-篠ノ井-長野間を直通する列車も少なくなかったが
軽井沢-小諸の折返し運用もあって。この日の「S52」編成は朝のうちに
コモ-カルの折返し運用をこなした後、快速で長野まで下る運用だったみたい。
何しろ初めての訪問。
長野電鉄が乗り入れていた屋代駅近くのストレートが列車写真を撮るのには好適...
という情報を仕入れてきたのだが...

【2010年10月13日9時10分】 しなの鉄道・屋代-千曲
<変態鉄>を、思いのほか苦しめた(?)のが「タイガーロープ」。
複線区間では、保線作業員の安全確保などの目的で、複線区間の上下線間に
ロープが張られていることが少なくない。
これ、まったく気にしないという<撮り鉄>もいるが、<変態鉄>としては
普段、コレがある区間で撮ることが少ないからか...非常に気になって。
気になってしまうと仕方ないのである。
「とにかく、タイガーロープをかわせる場所で!!!」
となると、駅構内くらいしか残っておらず。
屋代駅を出たところのポイント付近でカメラを構えて。
試し撮りは115系の6連運用である。この赤とメタリックグレーの塗り分けが
しなの鉄道の“標準色”だった。

【2010年10月13日9時27分】 しなの鉄道・千曲-屋代(後追い)
でも、まずは下りでやってくる。手前の線路を行く姿を後追いでスタート。
試し撮りは、またまた115系ローカル。もうちょっとカメラを左に振れば、
良い感じで“顔アップ”で撮れそう。あくまで“試し撮り”だからピントは
テキトーで大丈夫...
の、つもりが...
なんと...
まさかの...

【2010年10月13日9時44分】 しなの鉄道・千曲-屋代(後追い)
続く“本番”では、もっとメチャクチャなピン甘だったのである。
「甘い」どころか、全然合っていない。もはや、完膚なきまでの“撃沈”での
スタートとなった<変態鉄>の、しなの鉄道169系撮影記だったのである。
ご覧の通り、この時間帯、169系の“顔”にはキレイに光が回っており。
むしろ、“サクラダ順光”に近い光線状態、それで、このザマである。
EOSくん背面のディスプレイで画像を確認して...これは、凹んだ。
意外と(??)、メンタルが弱い<変態鉄>。
こういう撮影の時、1日に複数回の撮影機会があったとしても最初の1枚で
コケると、次からは「今度こそ、うまく撮らないと!!」「1枚くらいは...」と
だんだん自分で自分にプレッシャーをかけてしまうのである。
「はじめダメなら全てダメ」
というパターンが多い<変態鉄>。これは、イヤな予感だった。

【2010年10月13日10時37分】 しなの鉄道・屋代-千曲
「タイガーロープ恐怖症」の<変態鉄>、折返しの上りは線路の反対側から
(手前の線路になるようにすることを重視した)撮ったら、もちろん逆光。
しかも陽射しが翳って薄暗くなった瞬間に、169系がやって来てしまった。
超基本的な編成写真も、これほどまでにグタグタな1枚になってしまって。
(当時は、RAWではなくjpegで撮っていたので、修正するのも難しいのである)
「まさかの全敗っ!!」
焦れば焦るほど、うまくいかないのだが... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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3%ちょいにしかならないのである。
3,000余りの記事を書いていると、その中には書いた自分でも印象に残っているものと
印象に残らないものがあって。「撮影記」の中でも帰ってきて、すぐに書き始める
タイプのものは大丈夫だが、ブログを始める前、2011年10月以前の写真を
引っ張り出してきて書く撮影記の場合、「書いたような...書いていないような...」
となるケースが少なくない。(意外と書いていることが多く、自分の前ブログを
自分で懐かしく読み返すというケースが多くなった)
そんなわけで、検索してみて。
一昨日までの飯田線の記事(→ こちら)でも触れた通り、
中学、高校と徐々に行動範囲が広がっていった<変態ガキ鉄>が興味を持った車輌に
「直流急行型電車」というのがあった。ネガフィルムで撮っていた頃は、なかなか
思い通りの写真を残すことができずに。JR東日本管内にまとまった数が残っていた
同車も2000年頃を境に急速に老朽置換が進められ。
その「最後の牙城」となったのは、旧信越本線の軽井沢-篠ノ井を第3セクター化した
「しなの鉄道」だった。
【2010年10月13日15時45分】 しなの鉄道・戸倉駅
ちょうど、前ブログの初期の頃に、169系のお別れ運転が行われて。
その頃、何度も撮りに通ったのは、前ブログで触れた通り。
いまでも、多くのアクセスがある不思議な記事である。
そんな<変態鉄>ブログがスタートする直前の時期、駅撮りではなく、本格的に
しなの鉄道の169系を狙ってみようと思って訪れた最初の撮影記は、調べてみたら
まだご紹介してなかったみたいで。…… ……
2010年10月13日(水)晴れ
仕事は公休日だったみたい。朝早くの新幹線「あさま」号で出かけたのを
ボンヤリと覚えている。
【2012年12月16日7時10分】 東北新幹線・東京駅
しなの鉄道は、北陸新幹線...当時は「長野新幹線」と呼ばれていたが...の
開業に合わせて、いわゆる“並行在来線”として切り離された軽井沢-篠ノ井の
こと(だった)。
それまでの第3セクターとは違って、旧信越本線!!
鉄道施設も(思いっきり過大だが)国鉄時代からの「本線級」のもので、
走る車輌も国鉄型の115系と169系。塗色は変われど、JRより国鉄らしさが
残っていた。
初訪問。信越本線時代とは変わってしまった軽井沢駅で、しなの鉄道の
1日フリーきっぷを買うのに、ちょっと探し回ってしまった記憶がある。
そして、ホームに下りれば...
【2010年10月13日7時44分】 しなの鉄道・軽井沢駅
新幹線ホームのヨコにちょっと寂しい感じになった1面2線のホームが
しなの鉄道の始発駅。
「S52」の編成札が助士席窓に。この編成だけ国鉄時代の直流急行色...湘南色に
塗り戻されており。やはり、何と言ってもこの編成が撮りたかった。
それにしても、自分の荷物をホーム上の...写真に写る位置に置いたまま
撮っている<変態鉄>、相変わらず、テキトーなのである。
でも、注目は隣に写っている機関車。“峠のシェルパ”、EF63型電気機関車は
横川-軽井沢間に横たわる碓氷峠の急勾配を超えるための補助機関車だった。
富山に向かうのに特急「白山」で通ったときからの<変態鉄>の思い出の...。
【2010年10月13日8時11分】 しなの鉄道・小諸駅
車内は国鉄末期に、急行「天竜」(改め「かもしか」、格下げで快速「みすず」)の
リニューアル工事で0系新幹線の廃車発生品のリクライニングシートに交換されて
おり、あまり急行型らしさは残っていなかったが、そのシートに身を委ねれば
懐かしい、あの走行音と揺れなのである。
あっという間に小諸駅に到着。
当時の、しなの鉄道は、軽井沢-篠ノ井-長野間を直通する列車も少なくなかったが
軽井沢-小諸の折返し運用もあって。この日の「S52」編成は朝のうちに
コモ-カルの折返し運用をこなした後、快速で長野まで下る運用だったみたい。
何しろ初めての訪問。
長野電鉄が乗り入れていた屋代駅近くのストレートが列車写真を撮るのには好適...
という情報を仕入れてきたのだが...
【2010年10月13日9時10分】 しなの鉄道・屋代-千曲
<変態鉄>を、思いのほか苦しめた(?)のが「タイガーロープ」。
複線区間では、保線作業員の安全確保などの目的で、複線区間の上下線間に
ロープが張られていることが少なくない。
これ、まったく気にしないという<撮り鉄>もいるが、<変態鉄>としては
普段、コレがある区間で撮ることが少ないからか...非常に気になって。
気になってしまうと仕方ないのである。
「とにかく、タイガーロープをかわせる場所で!!!」
となると、駅構内くらいしか残っておらず。
屋代駅を出たところのポイント付近でカメラを構えて。
試し撮りは115系の6連運用である。この赤とメタリックグレーの塗り分けが
しなの鉄道の“標準色”だった。
【2010年10月13日9時27分】 しなの鉄道・千曲-屋代(後追い)
でも、まずは下りでやってくる。手前の線路を行く姿を後追いでスタート。
試し撮りは、またまた115系ローカル。もうちょっとカメラを左に振れば、
良い感じで“顔アップ”で撮れそう。あくまで“試し撮り”だからピントは
テキトーで大丈夫...
の、つもりが...
なんと...
まさかの...
【2010年10月13日9時44分】 しなの鉄道・千曲-屋代(後追い)
続く“本番”では、もっとメチャクチャなピン甘だったのである。
「甘い」どころか、全然合っていない。もはや、完膚なきまでの“撃沈”での
スタートとなった<変態鉄>の、しなの鉄道169系撮影記だったのである。
ご覧の通り、この時間帯、169系の“顔”にはキレイに光が回っており。
むしろ、“サクラダ順光”に近い光線状態、それで、このザマである。
EOSくん背面のディスプレイで画像を確認して...これは、凹んだ。
意外と(??)、メンタルが弱い<変態鉄>。
こういう撮影の時、1日に複数回の撮影機会があったとしても最初の1枚で
コケると、次からは「今度こそ、うまく撮らないと!!」「1枚くらいは...」と
だんだん自分で自分にプレッシャーをかけてしまうのである。
「はじめダメなら全てダメ」
というパターンが多い<変態鉄>。これは、イヤな予感だった。
【2010年10月13日10時37分】 しなの鉄道・屋代-千曲
「タイガーロープ恐怖症」の<変態鉄>、折返しの上りは線路の反対側から
(手前の線路になるようにすることを重視した)撮ったら、もちろん逆光。
しかも陽射しが翳って薄暗くなった瞬間に、169系がやって来てしまった。
超基本的な編成写真も、これほどまでにグタグタな1枚になってしまって。
(当時は、RAWではなくjpegで撮っていたので、修正するのも難しいのである)
「まさかの全敗っ!!」
焦れば焦るほど、うまくいかないのだが... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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