2020年2月「ことでんレトロ」撮影記(5)まさか、まさかの滝宮。
<変態鉄>も週末は“出撃自粛”。昨日は房総も雪が舞っているようなので
珍しい雪景色の中をゆく小湊キハを撮れるチャンスだったかも知れないのだが...
それにしても、SNS(ツイッターだけど...)を見てみると、昨日も今日も飯給など
撮影地には<鉄>も少なからず出かけていたようで。あとは「不要不急」と
「3密」をどう読み取るか...ということになるのだろうが。
そんなことばかり考えても、気が滅入るばかりなので、6年前の春の写真から。

【2014年3月28日12時45分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-大多喜
菜の花シーズン。撮影地に向かう途中、思いがけず...
試運転中の350形である。菜の花で黄色いディーゼル動車。今年は叶わなかった。
「菜の花とサクラの時期に、大事なキハを運用離脱させて大丈夫か!?」
と余計な心配をしてしまった、いすみ鉄道は...
意外と“勝ち組”だったのかも知れない。キハ52 125号車の重要部検査が終わる頃
には、この“外出自粛”も緩和されていることを願うのみ。
と、趣味活動ができなくて“禁断症状”が出そうな<変態鉄>。
もうしばらく、2月23日の「ことでんレトロ」撮影記を引っ張りたい。
何度も訪れていると、だんだん“欲”のようなものが出てくる。
毎回、同じように定番撮影地で撮っていても面白くないので、それならいっそ
自分オリジナルの撮影地を開拓して...
午後は光が回らず、撮る場所に苦労するレトロ上り。それを撮れそうな場所を
車窓から見つけていたのだが...
…… ……
2020年2月23日(日)晴れ
冒頭の話。

【2020年2月23日12時36分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅
琴電琴平駅で車内開放が行われている、折返し待ちのレトロ電車を撮って。
上りレトロの約40分前に出発する高松築港ゆきに乗って撮影地を目指すことに。
「突然の腹痛でトイレを探した」とか、そういう“緊急事態”が無い限り、
私鉄線の撮影というのは、たいていの場合は40分前に行けば撮影地に
たどり着けるはずなのである。
そう思って安心しきっていた。
だが、しかし...
駄菓子菓子。
「綾川」駅にたどり着いて。この駅、琴平線の他の駅とはつくりが全然違って。
というのも、駅のすぐ目の前、琴平街道を挟んで向かい側にある大型ショッピング
モール。それに合わせて増設された駅なのである。ということで、隣の滝宮駅とは
すぐに歩けてしまいそうな距離。
でも、滝宮駅と綾川駅の間は雄大なカーブを描いており。
上り電車なら滝宮駅を出たところで右カーブ、曲がりきったところが綾川駅、
そこから陶駅へと東へ向かって。
そのカーブの内側には「滝宮総合病院」があって。その前に立てばカーブをゆく
レトロ3連をサイドがちに撮れそうだし、サイドならほぼ順光になりそうで。
綾川駅で降りて、それらしき方向に歩いたつもりだが...
いつの間にか県道282号線まで下がってきており。前方に踏切標識。滝宮駅の南側に
来てしまった。慌てて側道に入ったが...
お目当ての場所はだいたい分かったが、病院関係者の駐車場のようなところに
迷い込んでしまって。道は行き止まり。迂回路を探したが...
線路の見えない場所で、列車の通過時刻がだんだん近づいていく。
<徒歩鉄>として、これは最も焦る場面なのである。余裕をもってきたつもりが
「不戦敗」だけは絶対に避けたくて。
諦めるしか無かった。以前、綾川駅の東側のストレートで撮ったことがあった。
急げば、そこに間に合うはずで...

【2020年2月23日13時35分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
何の変哲も無い後追いショットを撮るしか無かった。
1100形2連は、琴電琴平駅をレトロの直前に出発している高松築港ゆき。
後ろは、駅前のショッピングセンター従業員用の駐車場、その向こうは駅ホーム。
前から撮るのは、逆光だし線路周囲はゴチャゴチャ。
う~ん、消化不良感が非常に強くて。何だか“負け戦”を確信した上での
ヤッツケ仕事的な撮り方になっており。

【2020年2月23日13時39分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
先ほどの電車が隣の陶駅で下りの琴電琴平ゆきと交換するわけで。
なぜか、続いて1100形である。
田畑が広がる中にロードサイド型の店舗と真新しい住宅が見えるような場所。
そういう建物をできるだけカットして少しでもスッキリした構図を目指して
縦位置に変更してみたのだった。
串パンなのは気にしない。次のレトロ電車、下り方先頭(つまり最後部)は
120号車、こちら側にパンタがある。だから手前に広い空間をとっておきたくて。
そして...
いまの琴電琴平ゆきが綾川駅を出発して。隣の滝宮駅で待っているのがレトロ。
だから、すぐにやってくるのである。

【2020年2月23日13時50分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
1100形を撮っているときは、電車の“顔”に光が来ていないように見えたのだが...
なぜか、しかも真四角の車体のレトロ電車のとき、列車全体に光が回ってくれて。
気づけば、23号車の惜別ヘッドマークは120号車に移されていて。
思った場所では無くて。“仕方なく”、後追いで撮らざる得ない状況になって。
気持ち的にはちょっと複雑なものはあったが、それでも写真としては納得できる
ものが撮れたので...

【2020年2月23日13時59分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川駅付近
綾川駅へと引き返してきたのである。
正面に見えるコンクリートの箱状の建物は公衆トイレ。その奥に片面ホームが。
トイレを済ませてホームに向かうと、ちょうど高松築港ゆきがやって来て。
つくづく巡り合わせが良くなかった...というか、撮影地の選択が行き当たり
ばったりになってしまって。せっかくの快晴をものにできなかったことを
電車に乗ってからも悔やんでいたのだが...
上りレトロ撮影の“正解”は一宮だったのかも。
香東川鉄橋から一宮駅に至る築堤部分には菜の花が咲き乱れ、春らしい光景を
撮ることができた...と気づいた帰りの車窓だったのである。

【2020年2月23日14時28分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
気を取り直して仏生山駅で下車。
もともと仏生山車両所というのは意外と手狭な車庫で。電車はいろいろな場所に
分散して留置されており。でも、毎月の「レトロ電車特別運行」では初めてかも。
仏生山に戻ってきたレトロ電車は下り方、駅南側の留置線に停まっていた。
場所は良いのだが、何と言っても光線状態が...う~ん。

【2020年2月23日14時31分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
ちょうどこの留置位置、線路の向こう側は「高松市みんなの病院」の駐車場。
ホントは良くないのだが、でも、駐車場のフェンスのところにも多くの<鉄>が。
<変態鉄>も、さっそく踏切を渡って。
まだパンタグラフが上がっている状態の23号車。でも、光線状態は...

【2020年2月23日14時32分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
順光側に回ってみても、構図はかなり苦しくて。
たぶん、この後、構内入換があるはずだが...

【2020年2月23日14時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場付近
とりあえず、仏生山に来たからには「仏生山のヌシ」にご挨拶を。
なるほど。東工場前を歩いていて、今日に限ってレトロ電車の留置場所が
ヘンな理由が分かったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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それにしても、SNS(ツイッターだけど...)を見てみると、昨日も今日も飯給など
撮影地には<鉄>も少なからず出かけていたようで。あとは「不要不急」と
「3密」をどう読み取るか...ということになるのだろうが。
そんなことばかり考えても、気が滅入るばかりなので、6年前の春の写真から。
【2014年3月28日12時45分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-大多喜
菜の花シーズン。撮影地に向かう途中、思いがけず...
試運転中の350形である。菜の花で黄色いディーゼル動車。今年は叶わなかった。
「菜の花とサクラの時期に、大事なキハを運用離脱させて大丈夫か!?」
と余計な心配をしてしまった、いすみ鉄道は...
意外と“勝ち組”だったのかも知れない。キハ52 125号車の重要部検査が終わる頃
には、この“外出自粛”も緩和されていることを願うのみ。
と、趣味活動ができなくて“禁断症状”が出そうな<変態鉄>。
もうしばらく、2月23日の「ことでんレトロ」撮影記を引っ張りたい。
何度も訪れていると、だんだん“欲”のようなものが出てくる。
毎回、同じように定番撮影地で撮っていても面白くないので、それならいっそ
自分オリジナルの撮影地を開拓して...
午後は光が回らず、撮る場所に苦労するレトロ上り。それを撮れそうな場所を
車窓から見つけていたのだが...
…… ……
2020年2月23日(日)晴れ
冒頭の話。
【2020年2月23日12時36分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅
琴電琴平駅で車内開放が行われている、折返し待ちのレトロ電車を撮って。
上りレトロの約40分前に出発する高松築港ゆきに乗って撮影地を目指すことに。
「突然の腹痛でトイレを探した」とか、そういう“緊急事態”が無い限り、
私鉄線の撮影というのは、たいていの場合は40分前に行けば撮影地に
たどり着けるはずなのである。
そう思って安心しきっていた。
だが、しかし...
駄菓子菓子。
「綾川」駅にたどり着いて。この駅、琴平線の他の駅とはつくりが全然違って。
というのも、駅のすぐ目の前、琴平街道を挟んで向かい側にある大型ショッピング
モール。それに合わせて増設された駅なのである。ということで、隣の滝宮駅とは
すぐに歩けてしまいそうな距離。
でも、滝宮駅と綾川駅の間は雄大なカーブを描いており。
上り電車なら滝宮駅を出たところで右カーブ、曲がりきったところが綾川駅、
そこから陶駅へと東へ向かって。
そのカーブの内側には「滝宮総合病院」があって。その前に立てばカーブをゆく
レトロ3連をサイドがちに撮れそうだし、サイドならほぼ順光になりそうで。
綾川駅で降りて、それらしき方向に歩いたつもりだが...
いつの間にか県道282号線まで下がってきており。前方に踏切標識。滝宮駅の南側に
来てしまった。慌てて側道に入ったが...
お目当ての場所はだいたい分かったが、病院関係者の駐車場のようなところに
迷い込んでしまって。道は行き止まり。迂回路を探したが...
線路の見えない場所で、列車の通過時刻がだんだん近づいていく。
<徒歩鉄>として、これは最も焦る場面なのである。余裕をもってきたつもりが
「不戦敗」だけは絶対に避けたくて。
諦めるしか無かった。以前、綾川駅の東側のストレートで撮ったことがあった。
急げば、そこに間に合うはずで...
【2020年2月23日13時35分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
何の変哲も無い後追いショットを撮るしか無かった。
1100形2連は、琴電琴平駅をレトロの直前に出発している高松築港ゆき。
後ろは、駅前のショッピングセンター従業員用の駐車場、その向こうは駅ホーム。
前から撮るのは、逆光だし線路周囲はゴチャゴチャ。
う~ん、消化不良感が非常に強くて。何だか“負け戦”を確信した上での
ヤッツケ仕事的な撮り方になっており。
【2020年2月23日13時39分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
先ほどの電車が隣の陶駅で下りの琴電琴平ゆきと交換するわけで。
なぜか、続いて1100形である。
田畑が広がる中にロードサイド型の店舗と真新しい住宅が見えるような場所。
そういう建物をできるだけカットして少しでもスッキリした構図を目指して
縦位置に変更してみたのだった。
串パンなのは気にしない。次のレトロ電車、下り方先頭(つまり最後部)は
120号車、こちら側にパンタがある。だから手前に広い空間をとっておきたくて。
そして...
いまの琴電琴平ゆきが綾川駅を出発して。隣の滝宮駅で待っているのがレトロ。
だから、すぐにやってくるのである。
【2020年2月23日13時50分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
1100形を撮っているときは、電車の“顔”に光が来ていないように見えたのだが...
なぜか、しかも真四角の車体のレトロ電車のとき、列車全体に光が回ってくれて。
気づけば、23号車の惜別ヘッドマークは120号車に移されていて。
思った場所では無くて。“仕方なく”、後追いで撮らざる得ない状況になって。
気持ち的にはちょっと複雑なものはあったが、それでも写真としては納得できる
ものが撮れたので...
【2020年2月23日13時59分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川駅付近
綾川駅へと引き返してきたのである。
正面に見えるコンクリートの箱状の建物は公衆トイレ。その奥に片面ホームが。
トイレを済ませてホームに向かうと、ちょうど高松築港ゆきがやって来て。
つくづく巡り合わせが良くなかった...というか、撮影地の選択が行き当たり
ばったりになってしまって。せっかくの快晴をものにできなかったことを
電車に乗ってからも悔やんでいたのだが...
上りレトロ撮影の“正解”は一宮だったのかも。
香東川鉄橋から一宮駅に至る築堤部分には菜の花が咲き乱れ、春らしい光景を
撮ることができた...と気づいた帰りの車窓だったのである。
【2020年2月23日14時28分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
気を取り直して仏生山駅で下車。
もともと仏生山車両所というのは意外と手狭な車庫で。電車はいろいろな場所に
分散して留置されており。でも、毎月の「レトロ電車特別運行」では初めてかも。
仏生山に戻ってきたレトロ電車は下り方、駅南側の留置線に停まっていた。
場所は良いのだが、何と言っても光線状態が...う~ん。
【2020年2月23日14時31分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
ちょうどこの留置位置、線路の向こう側は「高松市みんなの病院」の駐車場。
ホントは良くないのだが、でも、駐車場のフェンスのところにも多くの<鉄>が。
<変態鉄>も、さっそく踏切を渡って。
まだパンタグラフが上がっている状態の23号車。でも、光線状態は...
【2020年2月23日14時32分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近
順光側に回ってみても、構図はかなり苦しくて。
たぶん、この後、構内入換があるはずだが...
【2020年2月23日14時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場付近
とりあえず、仏生山に来たからには「仏生山のヌシ」にご挨拶を。
なるほど。東工場前を歩いていて、今日に限ってレトロ電車の留置場所が
ヘンな理由が分かったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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