あのツートンカラーを撮りたくて(14)あかしの街で
今日の話題に入る前に。
以前の記事で書いた母の件。実は9日に退院となって。ちょうど仕事の公休日に
重なっていてくれたので、準備して病院に行ってきたところ。
もちろん、これでめでたく終了...となるはずが無く、アタマを強く打った影響は
出ていないものの、他にちょっと...、もうしばらく通院に付き添ったり、といった
生活が続くみたいで。
そんな中、「金失いの道ゆけば Part 2」。とうとう...それとも、ようやく...

おかげさまで、9日の未明に累計の総閲覧数が、20,000 に達しました。
これからも、ひきつづき、よろしくお願いいたします。
さて、そんな日のブログネタが、そのうちの母親ゆかりの、この駅周辺で。
ひきつづき、1月11日の山陽電車撮影記。…… ……
2020年1月11日(土)晴れ
山陽電車の撮影は、西二見駅進入をとったところで、ひとまず終了だと思っていた。
次の日は、ことでん...高松琴平電鉄に“出撃”することを決めていたので、
山陽電車沿線で過ごすのは、この日まで。
ということで...

そう、玉子焼き...いわゆる、明石焼きを食べずには帰れないわけで。
ツイッターのフォロワーさんから、おすすめのお店についての情報も入っており。
この時点で<変態鉄>のアタマの中は、<鉄>ではなく「食べる!!」の方に
切り替わっていたのだった。
というわけで、まずは明石の町歩き。
「うおんたな」は後ほど訪れるので...
“初訪問”の時は城址の明石公園を探索、前回は山陽明石駅から人丸前駅まで
歩いて、天文台を見学してきた。
それならば今回は、40年近く前に自分も歩いた(かもしれない)林崎の周辺を。

【2020年1月11日12時30分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸駅
須磨付近からJR山陽本線と付かず離れず並走してきた山陽電車、
山陽明石駅を出るとJRと別れるように南西へ針路を変える。国道2号線を超えれば
高架駅の西新町駅。まもなく地平に下りて。
閑静な住宅街...といった感じのエリアにある静かな駅が、林崎松江海岸駅。
駅前には居酒屋などが数軒。すぐ先にコンビニがあって、県道に突き当たる。
神姫バスの路線バスも結構な本数が通っており。
高いマンションも少しはあるが、空も広く見えるような感じで。
その県道を西へ。藤江方面に向かって、当てもなく歩いてみることにした。

【2020年1月11日12時36分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
「松江海岸」を示す案内看板を見ながらバス通りを進む。片側1車線にせまい歩道。
クルマの往来は多いところで、そこをカメラバッグを提げて歩いていた<変態鉄>。
駅から10分ほど歩けば、真新しい分譲住宅の合間から畑の向こうを走る山陽電車。
でも、ここでは...

【2020年1月11日12時52分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
もう少し進むと「藤江小学校前」バス停の近くに、もっと開けた場所を発見。
ちなみに、その藤江小学校のところの交差点を右折して北に進めば新幹線の西明石駅。
路線バスも西明石からやってくる系統もあるみたい。大型バスが行き交うには
ちょっと厳しいような狭い路地を抜けてくるバスと、何度かすれ違った。
そして、この藤江小学校のところの細い通りと山陽電車とJR山陽本線で囲まれた
エリア、地図を見ても、明石市街地の西側半分のエリアに、
「で~~~~ん」
と、圧倒的な存在感で横たわっているのが、川崎重工明石工場なのである。
現在はJR線の電車の行き先として大阪近郊では頻繁に見かける「西明石」という
駅名、確か戦時中に設けられた駅だったかと。
そう、現在の川重明石工場(川崎航空機)への工員輸送のための仮設駅だった。
戦時中のこと、ホームを舗装する資材も足りず土を盛っただけのホームだったと
何かで読んだ記憶がある。
「明石」といえば「タコ=漁港の街」と「子午線」というイメージだが、
「大規模な工場」というのも“明石らしさ”なのかも知れない。
でも、この時点で<変態鉄>が一番求めていたのは撮影地では無かった。
それはトイレだったのである。ちょっと焦燥感を隠せない状況になっており。
「え~~いっ」と賭けに出て。住宅街の細い道に入り込んでみたら。
工場の塀に沿って数分歩いたところにコンビニを発見。事なきを得たのだった。
…… ……
先ほど見つけた撮影地に戻ると...
手元の“復刻色編成”の運用予定を確認すれば、あと20分ほどで“復刻色編成”が
通りかかるはず。
と、なれば三脚をセットして。再び<撮り鉄>モードのスイッチが入って。
真横からの編成全景というのは、意外なほど長さを読み切れなくて。
お目当ての編成は4連、ということで、直特の6連は「長さの測定用」として...

【2020年1月11日13時21分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
と、思ったら、ぬぁんと...
5000系のリニューアル改造車がやって来て。う~ん。まぁ、仕方ない...

【2020年1月11日13時29分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
でも、<鉄>の女神は<変態鉄>を見放さなかった。
「試し撮り」のつもり。次の普通車はアルミ車体の3000系4連だが...
よ~く、目を凝らして見ていただきたい。
左から2両目だけ、明らかに車体の感じが違うのである。拡大すれば車号は
「3500」というキリの良い数字。
実はコレ、3000系の第1次車に組み込まれていたモノ。いすみ鉄道のキハと同い年
だった3000系の初期車は、電鉄兵庫駅近くに道路併用軌道があった関係で3連で登場。
神戸高速鉄道の開業を目前にして、1968年に増備された中間サハが3500号車。
後に、アルミ車体グループの先陣を切って冷改されており、屋根上には集中式
クーラーが1台鎮座している。それに何と言っても、窓周りに違いが...
これ以降の増備車はコストダウンのため普通鋼製に変更されており、その1つが
現在の“復刻色編成”なのである。

【2020年1月11日13時39分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
その姿を横から撮って。
季節柄、手前の畑がちょっと寂しい感じなのと、せっかくの青空なのに
レール面を写真の真ん中に置いてしまっているなど、マズい要素はいろいろと
あるのは分かっているが、それでも、自分にとっては“納得の1枚”。
…… ……
さぁ、改めて<非鉄>モード。
バス通りを渡って路地へ入ると...

【2020年1月11日13時49分】 兵庫県明石市松江付近
昔ながらの家並みの向こうに海が見えてくる。

【2020年1月11日13時51分】 兵庫県明石市松江付近
遙か向こうには明石海峡大橋と、その先にあるのは淡路島である。
駅名にもなっている松江海岸である。

【2020年1月11日13時50分】 兵庫県明石市松江付近
若干の釣り客がいる以外、この時期では閑散としている海岸。
そこを少し散歩したら、林崎松江海岸駅に戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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以前の記事で書いた母の件。実は9日に退院となって。ちょうど仕事の公休日に
重なっていてくれたので、準備して病院に行ってきたところ。
もちろん、これでめでたく終了...となるはずが無く、アタマを強く打った影響は
出ていないものの、他にちょっと...、もうしばらく通院に付き添ったり、といった
生活が続くみたいで。
そんな中、「金失いの道ゆけば Part 2」。とうとう...それとも、ようやく...

おかげさまで、9日の未明に累計の総閲覧数が、20,000 に達しました。
これからも、ひきつづき、よろしくお願いいたします。
さて、そんな日のブログネタが、そのうちの母親ゆかりの、この駅周辺で。
ひきつづき、1月11日の山陽電車撮影記。…… ……
2020年1月11日(土)晴れ
山陽電車の撮影は、西二見駅進入をとったところで、ひとまず終了だと思っていた。
次の日は、ことでん...高松琴平電鉄に“出撃”することを決めていたので、
山陽電車沿線で過ごすのは、この日まで。
ということで...
そう、玉子焼き...いわゆる、明石焼きを食べずには帰れないわけで。
ツイッターのフォロワーさんから、おすすめのお店についての情報も入っており。
この時点で<変態鉄>のアタマの中は、<鉄>ではなく「食べる!!」の方に
切り替わっていたのだった。
というわけで、まずは明石の町歩き。
「うおんたな」は後ほど訪れるので...
“初訪問”の時は城址の明石公園を探索、前回は山陽明石駅から人丸前駅まで
歩いて、天文台を見学してきた。
それならば今回は、40年近く前に自分も歩いた(かもしれない)林崎の周辺を。
【2020年1月11日12時30分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸駅
須磨付近からJR山陽本線と付かず離れず並走してきた山陽電車、
山陽明石駅を出るとJRと別れるように南西へ針路を変える。国道2号線を超えれば
高架駅の西新町駅。まもなく地平に下りて。
閑静な住宅街...といった感じのエリアにある静かな駅が、林崎松江海岸駅。
駅前には居酒屋などが数軒。すぐ先にコンビニがあって、県道に突き当たる。
神姫バスの路線バスも結構な本数が通っており。
高いマンションも少しはあるが、空も広く見えるような感じで。
その県道を西へ。藤江方面に向かって、当てもなく歩いてみることにした。
【2020年1月11日12時36分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
「松江海岸」を示す案内看板を見ながらバス通りを進む。片側1車線にせまい歩道。
クルマの往来は多いところで、そこをカメラバッグを提げて歩いていた<変態鉄>。
駅から10分ほど歩けば、真新しい分譲住宅の合間から畑の向こうを走る山陽電車。
でも、ここでは...
【2020年1月11日12時52分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
もう少し進むと「藤江小学校前」バス停の近くに、もっと開けた場所を発見。
ちなみに、その藤江小学校のところの交差点を右折して北に進めば新幹線の西明石駅。
路線バスも西明石からやってくる系統もあるみたい。大型バスが行き交うには
ちょっと厳しいような狭い路地を抜けてくるバスと、何度かすれ違った。
そして、この藤江小学校のところの細い通りと山陽電車とJR山陽本線で囲まれた
エリア、地図を見ても、明石市街地の西側半分のエリアに、
「で~~~~ん」
と、圧倒的な存在感で横たわっているのが、川崎重工明石工場なのである。
現在はJR線の電車の行き先として大阪近郊では頻繁に見かける「西明石」という
駅名、確か戦時中に設けられた駅だったかと。
そう、現在の川重明石工場(川崎航空機)への工員輸送のための仮設駅だった。
戦時中のこと、ホームを舗装する資材も足りず土を盛っただけのホームだったと
何かで読んだ記憶がある。
「明石」といえば「タコ=漁港の街」と「子午線」というイメージだが、
「大規模な工場」というのも“明石らしさ”なのかも知れない。
でも、この時点で<変態鉄>が一番求めていたのは撮影地では無かった。
それはトイレだったのである。ちょっと焦燥感を隠せない状況になっており。
「え~~いっ」と賭けに出て。住宅街の細い道に入り込んでみたら。
工場の塀に沿って数分歩いたところにコンビニを発見。事なきを得たのだった。
…… ……
先ほど見つけた撮影地に戻ると...
手元の“復刻色編成”の運用予定を確認すれば、あと20分ほどで“復刻色編成”が
通りかかるはず。
と、なれば三脚をセットして。再び<撮り鉄>モードのスイッチが入って。
真横からの編成全景というのは、意外なほど長さを読み切れなくて。
お目当ての編成は4連、ということで、直特の6連は「長さの測定用」として...
【2020年1月11日13時21分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
と、思ったら、ぬぁんと...
5000系のリニューアル改造車がやって来て。う~ん。まぁ、仕方ない...
【2020年1月11日13時29分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
でも、<鉄>の女神は<変態鉄>を見放さなかった。
「試し撮り」のつもり。次の普通車はアルミ車体の3000系4連だが...
よ~く、目を凝らして見ていただきたい。
左から2両目だけ、明らかに車体の感じが違うのである。拡大すれば車号は
「3500」というキリの良い数字。
実はコレ、3000系の第1次車に組み込まれていたモノ。いすみ鉄道のキハと同い年
だった3000系の初期車は、電鉄兵庫駅近くに道路併用軌道があった関係で3連で登場。
神戸高速鉄道の開業を目前にして、1968年に増備された中間サハが3500号車。
後に、アルミ車体グループの先陣を切って冷改されており、屋根上には集中式
クーラーが1台鎮座している。それに何と言っても、窓周りに違いが...
これ以降の増備車はコストダウンのため普通鋼製に変更されており、その1つが
現在の“復刻色編成”なのである。
【2020年1月11日13時39分】 山陽電鉄本線・林崎松江海岸-藤江
その姿を横から撮って。
季節柄、手前の畑がちょっと寂しい感じなのと、せっかくの青空なのに
レール面を写真の真ん中に置いてしまっているなど、マズい要素はいろいろと
あるのは分かっているが、それでも、自分にとっては“納得の1枚”。
…… ……
さぁ、改めて<非鉄>モード。
バス通りを渡って路地へ入ると...
【2020年1月11日13時49分】 兵庫県明石市松江付近
昔ながらの家並みの向こうに海が見えてくる。
【2020年1月11日13時51分】 兵庫県明石市松江付近
遙か向こうには明石海峡大橋と、その先にあるのは淡路島である。
駅名にもなっている松江海岸である。
【2020年1月11日13時50分】 兵庫県明石市松江付近
若干の釣り客がいる以外、この時期では閑散としている海岸。
そこを少し散歩したら、林崎松江海岸駅に戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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この記事へのコメント
これからも楽しみにしています(^^)
ありがとうございます。
このようなブログではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
非鉄目線での旅もいいもんですね。
山陽の明石以西は数えるほどしか乗っていないので
一度どこか小さな駅で下車してみたいものです。
コメントありがとうございます。
このシリーズの冒頭でも書いたとおり、自分が、明石の家に行ったのは幼稚園の頃が唯一で。後で、母に確認したところ松江海岸の方ではなかったようです。でも、冬の海岸を歩いたのも楽しく、また、ゆったりした気分になることができました。
山陽電車は歴史的経緯もそうですが、確かに明石を境に沿線風景が変わっているように思います。自分も、姫路市内の小さな駅などでまた途中下車してみたいと思います。